仙人の祈り

ホワイトカラーに潜む2つの人種

いわゆるホワイトカラーのなかには2種類の人間がいる。1つは質より量の人、もう1つは量より質の人。

ちょっと前のことだが、私がインターンに来た学生に課題を与えることになった。そこで私からは、近い将来の投資テーマとなるであろう「量子コンピュータが変える未来」というお題を出した。

GoogleやNASAで実際に稼働している量子コンピュータ(D-Wave)について解説した後、将来どのようなことが起こりえるかを想像して、どういう投資行動を取るべきかを考えて欲しいと伝えた。

意外というかビックリしたのは、今時の学生であっても、この量人間と質人間がきれいに分かれて存在しているという事実を目の当たりにしたことである。
[ 2017/04/25 18:00 ] 経済社会

四季報オンラインに出稿しました

今回はガバナンスをテーマに書きました。記事はこちらをご覧下さい。関連記事 : 集団が体制に依存するリスク

さて、市場はトランプ大統領の真骨頂と言うべきか、テールリスクが意識される展開となってきています。会社業績を予想して投資を行う、私のようなタイプの投資家には、こういった外部要因によるリスクオフというのは対応しづらいものです。

株価というのは株主資本の時価ですから、これほどリスクの大きい資産はありません。先の見えないリスクが増大するとリスクプレミアムが上昇し、株価は下落します。ガバナンスの良い会社は先の見えないリスクが小さくなるので、リスクプレミアムが低下し、株価は上昇します。

私は著書やブログのなかで、リスク&リターンの感覚は、投資家にとっての奥義と言ってよいほど大切なものと述べてきました。読者の皆さまも、こうした観点から、ご自身の投資行動を振り返ってみてはいかがでしょうか。それではまた。

ヤフーニュース
[ 2017/04/07 18:00 ] 投資全般 | コメント(9)

四季報オンラインに出稿しました

今回は四季報オンラインの読者の方々からのご質問にお答えするという形式での記事になります。

記事はこちら

個人投資家の方がよく言う「機関のオモチャになっている、、、」的な感想は、大概が妄想です。ヘッジファンドを含め力のある(=規模の大きい)ファンドというのは明確な投資ディシプリンを持っています。

機関投資家とはどのような投資主体であるのか、皆さまの理解の一助になれば幸いです。
[ 2017/02/10 18:00 ] 投資全般 | コメント(10)

相場の呼吸と逆に動く

更新がなかなかできず、読者の方々には申し訳ありません。最近はなんというか、人類社会の方向性に大きな舵が切られたと感じる出来事が重なっており、こういう時は投資家として傍観していた方がよいという感覚を強くもっています。「相場が早く動いている時は、ゆっくり行動するべき」と以前に書きましたが、今はまさにそんな時でしょうか。

今年は7月、8月に大きくポートフォリオを変更し、グロース株からバリュー株に大きくウエイトをシフトさせました。「相場がゆっくり動いているときは、素早く行動すべき」ですので、この時は珍しくダイナミックに入れ替えを行いました。そういったことをやらない投資家だと思われていたこともあり、9月あたりからはエライ人たちやお客様に説明することに忙殺されていました。

今となってはそれが完璧な投資判断であったことは証明されてきたのでよいのですが、当時は「何故か」と問われても、「なんとなく、、、」としか言いようがなく、私をサポートしてくれる営業やアカウントマネージャーたちでさえ、やれやれといった感じでした。相場の呼吸は相場の中にいるものではないとわりません。なので、それを言語化するというのは難しいところがありますね。

一応、大人の対応として「米国金利の上昇が始まっている」ことを理由に説明しましたが、実際にはそのような単純なものではなく、様々なファクターから相場の呼吸の変化を感じたというのが本当のところです。簡単な相場というのは、私は経験したことがありません。でも案外に、そう思っていることが、私が投資家として生き残り続けている理由なのかもしれません。


[ 2016/12/10 18:00 ] 投資全般 | コメント(51)

完全なものの中にいて、その完全さを知らない

「勝つ投資 負けない投資」が翻訳され中華圏へ進出することになりましたので、最初に告知をさせて頂きます。こちらをご覧ください。本書は、片山さんと小松原が投資のホンネを執筆することを前提にしています。なぜ、筆者がそのような境地に至ったのか、行間に込められたメッセージを受け止めて頂ければ、国や文化を問わず、必ずお役に立てるものと思います。以上、告知でした。

さて、最近は当ブログの更新の頻度が落ちていますが、私自身は特に変わりなく、日々、落ち着いた心持ちで市場と対峙をしています。「川端康成」的に言えば、「知識も理屈もなく、私はただ見てゐる」といったところでしょうか。市場や世の中が止まって見えるというか、時間という概念から切り離されたところから、物事を見ているような感覚を覚えることが増えてきています。

本でもブログでも述べましたが、お金や投資というものは、人類社会の経済活動を表現する、一つのツールのようなものでしかありません。まるでそれが人生のすべてだと思っている人もいるかもしれませんが(私もそういう時がありました)今は、そうではないと断言できます。隣人がそれを教えてくれたり、最新の物理学や量子論などを知ることで、そのことがハッキリとわかるようになってきました。

人類は、未だこの世界の物理的な現象の、一部しか解明できてていません。実際には3次元よりも高い次元の中にいるのに、それが見えていないことも大きな要因の一つです。重力もダークマターも、量子テレポーテーションも、すべてはもっと高い次元から見れば(恐らく)一目瞭然のことが、現代の私たちでは見えません。それは面白くもあり、真実を知りたいという、モドカシイ気持ちにもさせます。
[ 2016/10/17 18:00 ] 雑感 | コメント(15)

日本は成熟国としての道を模索するべき

日本人選手のすばらしい活躍でリオ・オリンピックは盛り上がっているが、一方で日本経済の方に目を向けると、あまり直視したくない現実が横たわっている。

財政政策・金融政策と「あらゆる手段を動員して」望んだ世紀の一戦において敗色が濃厚となるなか、政府や日銀関係者の内にも、厭戦(えんせん)ムードが漂いはじめてきた。

外国人投資家がこれを見過してくれるわけもなく、国債を売り(金利上昇)、内需株を売り(食品、医薬品、不動産、サービス)、円を買い(円高)、いわゆるアベノミクスの失敗を織り込み始めている。

結果を一言で述べるならば、日本国民や企業は、政府・日銀の施策が、将来の負担増(増税)として返ってくることを知っており、期待インフレを引き上げるような行動は取らなかった。取ってはくれなかった。
[ 2016/08/20 18:00 ] 経済社会 | コメント(18)

四季報オンラインに出稿しました

機関投資家が重視する「負けない」銘柄選定のポイント

著書や当ブログでも述べていますが、マクロ環境に左右されない投資について書いています。私はトップダウン・アプローチというものを信じていません。投資とは、ボトムアップ・アプローチを極めることだと認識しています。
[ 2016/07/14 18:00 ] 投資全般 | コメント(6)

四季報オンラインに出稿しました

巨額資金を動かす機関投資家の、知られざる4つの実態

今回は初回ということもあり、機関投資家について基本的なことを書いてみました。

今後とも続けていく予定なので、読者の皆さまから、記事のリクエストなども頂けると助かります。
[ 2016/06/16 18:00 ] 投資全般 | コメント(19)
筆者紹介

check 小松原 周

こまつばら・あまね/ファンドマネジャー・アナリスト
徹底した企業リサーチと業績予想をもとに投資を行う。現役のファンドマネジャーであるため、外部への情報発信において、個別銘柄の投資推奨などは行っておらず、報酬も得ていない。

(会社四季報より引用)

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