仙人の祈り

年初のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。

当ブログも更新がめっきり少なくなってしまいましたが、恒例の年初の相場感を述べようと思います。

昨年は事前に予想した通りとなりましたが、ボラティリティーが拡大した1年になりました。特に年末の調整は激しく、パニック的な売りが相次ぎました。

しかし俯瞰すると、FRBの利上げ局面で起こるであろう、ある意味で教科書通りの現象が資本市場で観測されたとも言えます。

株は小型株や成長株から売られ、債券はハイイールド債が売られ、資源や新興国通貨も下落しました。典型的なリスクオフの動きでした。

そう言った意味では、今年の相場を占うにはやはりFRBの金融施策が最も重要なファクターであると言えます。

FRBが市場の催促を受けてどの程度柔軟に動いてくれるか。ここを乗り越えられれば、資本市場のボラティリティーは落ち着き、世界経済はもとの成長軌道に目線を戻すことができるでしょう。

セクター的には昨年とは物色が変わり、質の高い内需成長株に注目が集まるのではないかと思います。つまり本来の企業業績を素直に反映する相場付きに戻ることを想定しています。

私は長期投資が一番(税引後の)リターンが高いと思っていますが、様々な囁きがあり、それを貫くことは難しいことです。

メディアで発信される他人からの情報の99%は行動心理学で言うところのバイアスのかかったものであり、参考になるものはありません。

基本的に相場を知る者は相場だけであり、皆さんもご自分の意見を大切にした方がよいです。自立した投資家として市場と向き合っていると、長期の視点が維持しやすくなってきます。

さて、2019年はどのような1年になるでしょうか。今年はできるだけ更新できるよう頑張りたいと思います。(テーマは設けず、最新のエントリーを少しずつ追記していくようなスタイルも検討しています)

[ 2019/01/01 00:00 ] 投資全般 | コメント(11)

ボラティリティの拡大とアロケーションの再考(2)

年初のエントリーと思うところは同じであり、特に変わりありません。たくさんのコメントありがとうございます。

今年からリスク資産の動向には明確な変調が見られており、運用力が試される展開が続きそうです。個人投資家の皆さんは、資産アロケーションにいつも以上に注意すべきかと思います。

最近は一般データ保護規則(GDPR)について勉強しています。ネット関連、データ関連企業にとっては大きな節目であり、早晩、日本企業の競争環境にも大きな変化をもたらすでしょう。ゲームチェンジが起きています。

世の中の流れのスピードがどんどん加速しています。そのことに気づき対処しようと考えている人と、そうでない人とでは、とても大きな差を生むと思います。もちろん私はそれをチャンスと捉えています。それではまた。
[ 2018/04/19 18:00 ] 投資全般 | コメント(17)

ボラティリティの拡大とアロケーションの再考

新年明けましておめでとうございます。

当ブログもすっかり更新しなくなってしまいましたが、私の方は相変わらず淡々と株式市場と対峙しています。

昨年は、ロングオンリーの投資家は誰もが大きく勝てる相場となりました。私もポートフォリオの多くの銘柄が花咲き、いくつかの銘柄は卒業を迎えています。

景気のサイクル論的には、昨年の秋頃に次のリセッションへ突入するはずでしたが、実際の世界経済は先進国を中心に安定した景気拡大が続いています。
[ 2018/01/01 18:00 ] 投資全般 | コメント(23)

勝てる投資家になるために - 行動ファイナンスのきほん

無数にあるファイナンス系の学問のなかでも「行動ファイナンス」は、パフォーマンスに直接的な影響を与える実践的な研究分野である。

日々、ネットやメディアで繰り広げられる記事や発言も、行動ファイナンスを知ると知らないとでは楽しみ方に違いがでてくる。

人は誰しもバイアスを持っている。だが、投資におけるバイアスは合理的な判断を阻害し、負けを助長するものでしかない。

よって、今回は読者の皆様に行動ファイナンスのきほんを完結に説明したい(興味があったら専門書などを読んでみて下さい)
[ 2017/08/26 18:00 ] 投資全般 | コメント(0)

四季報オンラインに出稿しました

今回はガバナンスをテーマに書きました。記事はこちらをご覧下さい。関連記事 : 集団が体制に依存するリスク

さて、市場はトランプ大統領の真骨頂と言うべきか、テールリスクが意識される展開となってきています。会社業績を予想して投資を行う、私のようなタイプの投資家には、こういった外部要因によるリスクオフというのは対応しづらいものです。

株価というのは株主資本の時価ですから、これほどリスクの大きい資産はありません。先の見えないリスクが増大するとリスクプレミアムが上昇し、株価は下落します。ガバナンスの良い会社は先の見えないリスクが小さくなるので、リスクプレミアムが低下し、株価は上昇します。

私は著書やブログのなかで、リスク&リターンの感覚は、投資家にとっての奥義と言ってよいほど大切なものと述べてきました。読者の皆さまも、こうした観点から、ご自身の投資行動を振り返ってみてはいかがでしょうか。それではまた。

ヤフーニュース
[ 2017/04/07 18:00 ] 投資全般 | コメント(13)

四季報オンラインに出稿しました

今回は四季報オンラインの読者の方々からのご質問にお答えするという形式での記事になります。

記事はこちら

個人投資家の方がよく言う「機関のオモチャになっている、、、」的な感想は、大概が妄想です。ヘッジファンドを含め力のある(=規模の大きい)ファンドというのは明確な投資ディシプリンを持っています。

機関投資家とはどのような投資主体であるのか、皆さまの理解の一助になれば幸いです。
[ 2017/02/10 18:00 ] 投資全般 | コメント(11)

相場の呼吸と逆に動く

更新がなかなかできず、読者の方々には申し訳ありません。最近はなんというか、人類社会の方向性に大きな舵が切られたと感じる出来事が重なっており、こういう時は投資家として傍観していた方がよいという感覚を強くもっています。「相場が早く動いている時は、ゆっくり行動するべき」と以前に書きましたが、今はまさにそんな時でしょうか。

今年は7月、8月に大きくポートフォリオを変更し、グロース株からバリュー株に大きくウエイトをシフトさせました。「相場がゆっくり動いているときは、素早く行動すべき」ですので、この時は珍しくダイナミックに入れ替えを行いました。そういったことをやらない投資家だと思われていたこともあり、9月あたりからはエライ人たちやお客様に説明することに忙殺されていました。

今となってはそれが完璧な投資判断であったことは証明されてきたのでよいのですが、当時は「何故か」と問われても、「なんとなく、、、」としか言いようがなく、私をサポートしてくれる営業やアカウントマネージャーたちでさえ、やれやれといった感じでした。相場の呼吸は相場の中にいるものではないとわりません。なので、それを言語化するというのは難しいところがありますね。

一応、大人の対応として「米国金利の上昇が始まっている」ことを理由に説明しましたが、実際にはそのような単純なものではなく、様々なファクターから相場の呼吸の変化を感じたというのが本当のところです。簡単な相場というのは、私は経験したことがありません。でも案外に、そう思っていることが、私が投資家として生き残り続けている理由なのかもしれません。


[ 2016/12/10 18:00 ] 投資全般 | コメント(58)
筆者紹介

check 小松原 周

こまつばら・あまね/ファンドマネジャー・アナリスト
徹底した企業リサーチと業績予想をもとに投資を行う。現役のファンドマネジャーであるため、外部への情報発信において、個別銘柄の投資推奨などは行っておらず、報酬も得ていない。

(会社四季報より引用)

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