仙人の祈り

四季報オンラインに出稿しました

今回はガバナンスをテーマに書きました。記事はこちらをご覧下さい。関連記事 : 集団が体制に依存するリスク

さて、市場はトランプ大統領の真骨頂と言うべきか、テールリスクが意識される展開となってきています。会社業績を予想して投資を行う、私のようなタイプの投資家には、こういった外部要因によるリスクオフというのは対応しづらいものです。

株価というのは株主資本の時価ですから、これほどリスクの大きい資産はありません。先の見えないリスクが増大するとリスクプレミアムが上昇し、株価は下落します。ガバナンスの良い会社は先の見えないリスクが小さくなるので、リスクプレミアムが低下し、株価は上昇します。

私は著書やブログのなかで、リスク&リターンの感覚は、投資家にとっての奥義と言ってよいほど大切なものと述べてきました。読者の皆さまも、こうした観点から、ご自身の投資行動を振り返ってみてはいかがでしょうか。それではまた。

ヤフーニュース

四季報オンラインに出稿しました

今回は四季報オンラインの読者の方々からのご質問にお答えするという形式での記事になります。

記事はこちら

個人投資家の方がよく言う「機関のオモチャになっている、、、」的な感想は、大概が妄想です。ヘッジファンドを含め力のある(=規模の大きい)ファンドというのは明確な投資ディシプリンを持っています。

機関投資家とはどのような投資主体であるのか、皆さまの理解の一助になれば幸いです。

相場の呼吸と逆に動く

更新がなかなかできず、読者の方々には申し訳ありません。最近はなんというか、人類社会の方向性に大きな舵が切られたと感じる出来事が重なっており、こういう時は投資家として傍観していた方がよいという感覚を強くもっています。「相場が早く動いている時は、ゆっくり行動するべき」と以前に書きましたが、今はまさにそんな時でしょうか。

今年は7月、8月に大きくポートフォリオを変更し、グロース株からバリュー株に大きくウエイトをシフトさせました。「相場がゆっくり動いているときは、素早く行動すべき」ですので、この時は珍しくダイナミックに入れ替えを行いました。そういったことをやらない投資家だと思われていたこともあり、9月あたりからはエライ人たちやお客様に説明することに忙殺されていました。

今となってはそれが完璧な投資判断であったことは証明されてきたのでよいのですが、当時は「何故か」と問われても、「なんとなく、、、」としか言いようがなく、私をサポートしてくれる営業やアカウントマネージャーたちでさえ、やれやれといった感じでした。相場の呼吸は相場の中にいるものではないとわりません。なので、それを言語化するというのは難しいところがありますね。

一応、大人の対応として「米国金利の上昇が始まっている」ことを理由に説明しましたが、実際にはそのような単純なものではなく、様々なファクターから相場の呼吸の変化を感じたというのが本当のところです。簡単な相場というのは、私は経験したことがありません。でも案外に、そう思っていることが、私が投資家として生き残り続けている理由なのかもしれません。


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機関投資家が重視する「負けない」銘柄選定のポイント

著書や当ブログでも述べていますが、マクロ環境に左右されない投資について書いています。私はトップダウン・アプローチというものを信じていません。投資とは、ボトムアップ・アプローチを極めることだと認識しています。

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巨額資金を動かす機関投資家の、知られざる4つの実態

今回は初回ということもあり、機関投資家について基本的なことを書いてみました。

今後とも続けていく予定なので、読者の皆さまから、記事のリクエストなども頂けると助かります。

人手不足で変わる企業の競争環境

世界の人口は直近100年で3倍に増加したが、次の100年では更に倍になると言われている。ただし、これから人口が増加するのは途上国が中心であって、日本のように成熟した先進国では、逆に人口が減っていってしまう。

ここでも述べたように、経済学的には、人口の増減と経済の浮き沈みは、完全にリンクする。安い労働力を確保し、利益を捻出しようとする消耗型の企業は、人口が増加する国では通用するが、人口が減っていく国では機能しない。日本でも最近、それが顕著になってきた。

empty_bldg2015つまり、これから成長する日本企業を見つけるためには、まず人手不足という問題をクリアできているかどうかが重要なポイントとなる。ビジネスモデルや競争環境の分析はもちろん必要だが、従業員に対する会社の姿勢なども、念入りにチェックした方がよい。

この点、ブランド力のある大企業や、給与水準の高い会社には、一定の歩がある。これらの会社の離職率は低く、結果的に商品開発や営業の競争力が高まり、シェアが向上していく傾向がある。新卒の獲得競争においても、すでに大きな差がつき始めている。

このバブルを何と名付けよう

バブルというものはいつも、それが崩壊してから気が付く。そして、キッカケとなった象徴的な出来事によって諡(おくりな)される。リーマン・ショックの発生から7年経った今、これまでの期間がバブルであったかどうかは、やはり事後的にしかわかならい。

米国株や債券、不動産などは、ほぼ一直線に上昇を続けている。もちろん、そのことに違和感を感じる人は世界中にいる。しかし、崩壊しない限り発生しないバブルに対して、未然に予防策を施せる人はいない。ここにバブルという現象の本質がある。

kanaria2015専門家は「資源価格や新興国の通貨が先に暴落をしていた」とか「中国の実態経済の悪化が、中央政府の施策によって隠されていた」とか「米国の利上げが過剰流動性相場の終わりを示していた」などと述べるだろう。ただ、このような警笛も、事後的にしか出てこない。

経済は、伸縮を繰り返しながら前に進む性質がある。大切なのは、「100年に1度」の次のバブル崩壊が当たり前のように来ることを、心のどこかに置いておくことだ。もちろん、それがいつ来るのか、何をトリガーとするのかは、誰にもわからない。しかし、そのような客観性を持っているかどうかが試される日が、またやってくる。それだけは言える。

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筆者紹介

check 小松原 周

こまつばら・あまね/ファンドマネジャー・アナリスト
徹底した企業リサーチと業績予想をもとに投資を行う。現役のファンドマネジャーであるため、外部への情報発信において、個別銘柄の投資推奨などは行っておらず、報酬も得ていない。

(会社四季報より引用)

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