仙人の祈り

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クロスカレンシーRSI

一週間が終わりました。クロスカレンシーRSIです。先週と同様にGBPが強く、初の金利引き締めを示唆したCADも若干買われ、一方でマクロ指標の減速が目立ってきたUSDが売られましたが、全体的に小動きの展開となりました。

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AUD/JPYですが、今週は結局84円を中心に行ったり来たりで、変化ありませんでした。豪州CPI、FEDの金利政策、日銀金融緩和、などいろいろな重要イベントがありましたが、概ね事前予想どおりでした。

私は依然、ニュートラルのスタンスのままです。AUD/JPYは実線が転換線と基準線の間にあり、気迷い状態ですが、転換線は雲の下限すれすれを漂い、基準線は下を向いています。下落トレンドは続いていると見てよいでしょう。このような時は勝負を致しません。

USD/JPYはイメージどおりの動きをしました。金利差から言ってUSD/JPYは70円台へ再び突入してもおかしくないと思っています。来週は70円台を見る可能性が高いでしょう。AUD/USDは不気味に強いと見ています。豪州は金利を50bps程下げると思っていますが、USD安が進んでいるとは言え、かなり強いと感じています。ショートカバーが入っているのかも知れませんね。米国企業の決算が好調であるのが、S&P500を含めこの要因ですが、決算はピークを過ぎており、支える材料に乏しくなってきていると思っています。
[ 2012/04/28 07:24 ] 投資全般 | コメント(0)

仏大統領選挙 - オランド大統領の政策

4 月22 日に実施されたフランス大統領選挙の第1 回投票には10 人が立候補していましたが、最大野党である社会党のオランド候補が支持率28.63%でトップに立ち、同27.18%で現職のサルコジ候補が2 位につけました。事前予想どおり、第1 回投票で過半数の支持率を獲得した候補がいなかったため、上位2 候補による決選投票が5 月6 日に行われます。アンケート調査によると、決選投票ではオランド候補がサルコジ候補に約10%ポイントの差をつけてリードしており、オランド大統領が誕生すると予想されます。

2007 年の大統領選挙でサルコジは家計の購買力を高め、経済を活性化させることを約束しました。ところが、「2012 年には5%へ低下」と公約した失業率は直近では実はイタリアよりも高い10%へ上昇し、また財政収支と経常収支の赤字も5 年前と比較して拡大しています。サルコジは家計に対する補助金や税優遇措置などで家計の購買力を支援しましたが、この反作用としてフランスの2011 年の財政赤字はGDP 比5.2%でスペインの同8.5%よりは小さいが、イタリアの同3.9%よりは大きい状況となってしまっています。

オランド大統領誕生は相場にとっては波乱材料が増すことになります。特に、税制度改革に関してサルコジと方針が違い、増税は高所得者、銀行、大企業を中心に実施するべきとの考え方です。また雇用対策の予算を拡大させる一方で、年金の支給開始年齢の引き上げを白紙撤回しようとしています。これらの政策を実行した場合、社会保障コストの増大につながり、競争力低下要因となることが懸念されます。その他いろいろな点において、メルケル&サルコジで推進してきた路線が修正されることとなる可能性が高く、ユーロ圏の経済不安が高まることとなりそうです。

欧州問題は今年もまだ続きそうです。オランド大統領誕生は、当然フランス国民の声であって、他の国でも選挙がある度に保守層の意向を反映した政権が誕生し、どちらかと言うと日本のようにそこそこの給料で、夢や希望はあまり持てない国へアジャストしていくと思います。そしてその度に、何故か共通の通貨ユーロの存在が疑問視されることとなるでしょう。まったく気の長い話ですね。
[ 2012/04/27 02:53 ] 投資全般 | コメント(0)

オバマ大統領の再選確立

Intrade.comというサイトがなかなか面白いサイトがあります(英文)。原資産を世間で注目されている何かしらのイベントとするオプション取引のようなことをしているのですが、参加者の予測に基づきイベントの発生確率が公表されています。

例えば、最新のデータによるとオバマ大統領が再選される確率は60.5%、2012年中に不況入りする確率は12.6%となっています。米国やイスラエルが年内にイランに空爆する確率も取引されていますが、これは27.2%にまで低下しています。

私も昔同様のことを考えたことがありましたが、実際にやっている人がいたんですね。しかし流動性がもう少しないと厳しいですかね。実際のオプションのように期限が近く、かつ原資産が権利行使価格付近にあるオプションのような激熱さがないので、あまり流行らないかも知れないですけど。

激熱で思い出しましたが、ニューヨークにはパチンコがないので寂しいですね。パチンコはやればやるほど確実に投資金額の30%を失うシステムになっていますが、投機の無意味さと精神がいかに冷静な判断を阻害するかを学びました。
[ 2012/04/26 07:59 ] 投資全般 | コメント(0)

アップルの好決算

本日の米国株式市場のポイントをおさらいしたいと思います。欧州市場がオランダ債やスペインT-Billの入札が堅調な入札結果となり上昇したことを受けて、寄り前の米国市場も小幅高で推移をしていました。9時に発表されたケースシラー住宅価格指数は市場予想よりも若干弱かったですが、特段材料視はされませんでした。10時に発表された3月の新築住宅販売は予想を若干上回り、2月の数字も若干上方修正されたことを好感して、市場全体が一段高となりました。特に新築住宅在庫が史上最低値を更新し、在庫月数は5.3ヶ月と、住宅バブルが崩壊する以前の水準まで低下してきたということもひとつ象徴的な出来事と考えられます。

その後は特段材料がなく、引け後のアップルの決算や明日のFOMCを控えて様子見ムードが広がり、引けにかけてジリジリと値を下げていき、S&P500は0.37%上昇、ナスダックはアップルやシマンテックが下げ0.3%の下落で引けました。出来高は昨日と変わりません。

アップルの決算ですが、EPSで23%のビート、最も高いセルサイド予想に対しても4%ビートする決算を発表し、アフターマーケットで現在6-7%上昇しています。アップルですが、レヴェニューが8%、マージンが市場予想43%に対して47%と大幅にビートしました。iPadは未達でしたが、iPhoneが予想の30Mに対して38Mと大幅にビートしたことが要因です。中国がyoyで5倍に伸びており、3月から始まったチャイナテレコムの寄与が想定以上に好調だったと推察されます。ちなみに日本も2倍に増えており、AUの採用が寄与しているものと思われます。(最近日本の女子高生のiPhoneのシェアがどんどん上がっているという話もありましたね。)

明日のFOMCは緩和的な金利政策を続けることや、QE3のカードが消えた訳ではないことを改めて強調するものとなると考えています。少し前まで、FEDの金融政策の大転換を期待する声もあったと思いますが、足元でマクロ指標に加熱感がなくなってきていることや季節調整のマイナス効果が今後控えていることもあり、そういった期待はすでになくなっていると考えています。つまり明日、何のサプライズもないことは概ね織り込んでいると考えます。

豪ドルは若干反発していますが、私はやはり静観です。
[ 2012/04/25 08:47 ] 投資全般 | コメント(0)

米国株1Q決算の騰落率

Q1決算は予想どおり好調です。先週金曜日時点でS&P500構成銘柄のうち122社が発表を終えており、事前予想を上回ったのは80.3%、下回ったのは9.0%、全体のEPS成長率は前年比+5.92%となっています。騰落比率はNYSEで2対1、NASDAQで3対2と好調。NYSE出来高も9.7億株とそこそこ出来ています。

欧州では不穏な空気が流れていますが、米国株が比較的堅調なのは決算のおかげでしょう。とは言え、S&P500は本日0.84%の下落で雲の中へ突入し、チャート的には下げトレンドの地合いに入っています。

豪ドルはいよいよCPIの発表が迫っていますね。金曜日にPPIが悪かったため大きく下げましたが、CPIはどうでしょうか?金利を下げるのか、下げないのか、これでほぼ決定する可能性があるので、大きなイベントですね。私は仙人ですので、どちらでも動きません。下方トレンドである限りは、無理はせず、静観するに限ります。
[ 2012/04/24 05:36 ] 投資全般 | コメント(0)

(アゴラ出稿)デカップリングする米国経済と企業の経営戦略

皆さんこんにちは。本日のニューヨークは風と雨が強く吹き荒んでいます。

アゴラへ出稿致しました。

記事はこちら



欧州や中国などの主要国に加えて、ブラジルやオーストラリアのような資源国においても、足元で経済成長率に減速感が見られ始めているが、その一方で、米国経済は比較的堅調さを保っている。リーマンショック後の景気回復局面で一時期話題となった「デカップリング論」は、そもそも新興国経済は先進国と経済的な繋がりが少なく、回復スピードが異なるというものであったが、現在では米国経済とその他の国がデカップリングをしている状況である。

以下は各国の経済活動の実体を反映する代表的な指標のひとつであるPMI (購買担当者へのアンケート調査)の推移を示したものである。確かにリーマンショック直後は震源地である米国の落ち込みが最も激しく、一方で中国やブラジルなどの落ち込みは比較的小さかった。しかし直近2年程を見ると、米国が最も力強い伸びを示しており、好況・不況の分水嶺とされる50 を実に32ヶ月連続で上回っている。もちろんこれらは株価にもすでに織り込まれていることである。

PMI20120421.jpg
[ 2012/04/23 10:55 ] 投資全般 | コメント(0)

(アゴラ出稿)米国住宅市場の回復は本物か

日本の皆さま、こんにちは。小松原 周 (あまね)です。

趣味で行っている豪ドルへの投資についての記載していく当ブログをひっそりと開設して、まだ一ヶ月経っていませんが、毎日ご覧頂いている皆さま、ありがとうございます。今後とも、出来るだけ分かりやすく、本音で豪ドルや資本市場全般の見方を語っていく予定です(忙しいので毎日投稿できるわけではないですが)。

米国住宅市場の見方に関して、「アゴラ」へ出稿致しました。

記事はこちら

以下に転載しておきます。


足元で米国の住宅メーカーの株価の上昇基調が続いている。米国の住宅メーカーの株価指数は年初来で22%の上昇と(4月19日現在)、市場全体の伸び(S&P500指数は8.9%の上昇)を大きく上回る上昇を見せている。これは新規住宅着工や在庫水準などの米国住宅市場に関連するいくつかのマクロデータにおいて、昨年末から反転の兆しが出てきていることを好感したものであるが、市場では依然として強気な見方と慎重な見方とで意見が分かれている。果たして長く低迷の続いた米国住宅市場は本格的な回復局面を迎えたと言うことができるのであろうか。これを考える上で、まず両者の論点を整理してみたい。

まず、住宅市場に対する強気派が注目している論点の多くは需要サイド、つまり新規受注・着工の回復にある。ケースシラー住宅価格指数は、2006年半ばのピーク時から33%低下しているものの、直近1年で見た場合には4%の下落と、下げ止まり感が出てきていることに加えて、住宅ローン金利(30年)も足元で4.05%と過去最低レベルにあるため、住宅価格の値ごろ感が足元で増してきている。事実、全米不動産業者協会が公表している住宅購入者が適正なローンを組める状況にあるかを示す住宅取得可能指数は過去最高値を更新し続けており、また、米国経済の回復期待から長期金利の上昇を予想する消費者が、購入を前倒ししてくる可能性もある。購入意欲の増加が、米国住宅市場の長期低迷の原因となってきた在庫の消化と価格の上昇を促すことで、中長期的に見れば、米国住宅市場は既に回復への好循環が始まっているという見方が強気派の意見だ。
[ 2012/04/22 20:10 ] 投資全般 | コメント(0)

主要通貨のRSI(相対力指数)

一週間が終わりました。週末時点のクロスカレンシーRSIです。
あまり極端に偏った動きはありませんね。ポンドが他通貨よりもやや買われているくらいでしょうか。

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[ 2012/04/21 07:34 ] 投資全般 | コメント(0)

S&P500は下落トレンド入りの可能性

S&P500は0.59%下落し、転換線の1377.42を割って終了しました。小幅のレンジながらも上から基準線(1389.88)、転換線、実線の順番となっており、米国株式市場は下落トレンド入りするのかどうか、注意が必要です。

米国企業の第一四半期決算は連日好調であり、概ね市場予想をビートしています。ただし、本日もそうですが、マクロ指標は連日市場予想を下回り、またスペイン10年債の利回りも上昇傾向が続いているため、要注意です。本日行われた10年債の入札は入札倍率は前回よりも上昇していますが、利回りも上昇しています。

USD/JPYは日銀の金融緩和期待から底堅い動きですが、米国10年債利回りは小幅に低下していますので、単発で終わる可能性が高いと考えています。AUD/USDも米国株下落の割りには不気味に値を保っていますが、欧米のファンドメンタルはどちらかというと下向きですので、これも突然の下落のリスクがあると思います。

何れにしても、このような時は静観するのがよいと思います。
[ 2012/04/20 06:40 ] 投資全般 | コメント(0)

世界の消費動向

本日は世界の消費者の動向のザックリとしたイメージを述べたいと思います。ご存知のように米国の小売は好調です。先日発表された3月のデータも小売店、レストラン、自動車販売、住宅が市場予想を上回る強い伸びを示しています。暖冬という天候要因が、持ち上げていることは間違いないですが、消費者センチメントや労働市場の自立回復が支えている面もあり、今のところ堅調と言って良いでしょう。Q1の決算も消費系企業は好調であると思います。消費者のクレジットを見ても、延滞率が改善し続けており良好な環境を裏付けています(ちなみに今発表されたアメックスは市場予想を若干ビートしました)。ただ、ローン残高が減少している点には注意が必要で、今後力強さが一服する可能性が残されていると思います。

欧州は明確に緊縮による負担が出始めており、消費は不調です。米系の企業決算でも欧州では苦戦している企業が多いです。昨日決算発表した某企業ではギリシアとイタリアとスペインのみマイナス成長であると言っていました(まんまですが)。ECBによるLTROプログラムは短期流動性を供給できたものの、経済活動への影響は小さいと言えます。トラック登録が急落、テンプ社員の削減などが消費者マインドの低下を裏付けています。

アジアは中国がすでに減速していますが、その他アジアにも減速の兆しが出始めています。アジア系の主要な運輸会社の3月空輸トラフィックの減少が顕著です。日本は、どの会社と会っても例外的なく悪いですね。日本に住む日本人は気づいていないかも知れませんが、残念ながら我が国は世界の市場からまったく相手にされていません。小売系企業は日本の出店を増やす企業は聞いたことがなく、基本的に縮小・撤退の方向で考えています。日本経済が元気がなくなってくるとこのようなことが起こり始めます。海外で流行っている小売店が、日本に出店してくれないため、買えなくなってしまったりすることが頻繁に起こるでしょう。例えば、米国で流行っているチポトレというファーストフード店は、恐らく日本にはこの先も出店せず、アジア1号店は中国になるでしょう。私は数多くの日本の小売企業の経営者へ取材をしたことがありますが、最大のマーケットである中国市場に対する認識が甘く、今では完全に出遅れてしまっていることを残念に思っています。

米系の消費系企業が中国で出店できて、日系ができないことの裏には政治力の差もあります。米系企業は明らかに地方の有力政治家と繋がりを持っており、路面店の出店許可をいとも簡単に奪取していっていますが、この裏には米国政府経由での圧力がはたらいています。結局は政治力のない国は企業も育てることが出来ない訳です。米国政府が危機にあるGMフォードを助けるために、国をあげてトヨタ車の不良をでっち上げ、イメージを低下させようとしていたことは記憶に新しいと思います。トヨタの社長は米国議会の公聴会にまで呼ばれてボコボコにされていましたが、本来ならば日本政府はあの時トヨタが無実であることを国際的に訴えて実力行使に出るべき局面でした。昨年、過去最高益を出したフォードがある一方で、トヨタの決算はどうだったでしょうか?手足が食われてまだ、日本国民は自分の国が危機的状況にあることを認識していないようです。
[ 2012/04/19 05:25 ] 投資全般 | コメント(0)

スタンスをニュートラルにしました

AUD/JPYは昨日述べたように82円後半の雲の下限へ一瞬タッチした後、教科書どおりの反発を見せ、独ZEW景況感指数の上振れや、スペイン短期債入札の好調を受けた欧州市場の上昇を受けて上昇していきました。朝方発表された住宅着工件数は市場予想を下回ったものの、着工許可件数は上回ったため、反応はまちまちでしたが、IMFの世界経済の見通しの引き上げや、引け後に発表されるハイテク大手の決算期待からジリジリと値幅を上げる展開となりました(引け後に出た決算は良かったですが、市場の期待が高過ぎ時間外取引では現在売られています)。

S&P500は本日基準線の1389.89を突破しやや上で引けました。しかし転換線が1385.23とすでに基準線を下回った状態にあるため、未だどちらに行くかは定められない状態です。スタンスとしては弱気から、ニュートラルに戻しますが、このような時は勝負をしないのが得策です。ポジションはニュートラル(完全ヘッジ)のままです。

金融の決算のポイント

GS
EPS3.92 、予想3.43
M&Aにポジティブ・サプライズ。前年比+37%、JPM-34%、Citi-22%YoY。Equity trading 前年比+7%、市場予想比+65%。VAR+26%QoQ。

USB
EPS0.67、予想0.64。
NII+2c、フィー+1c、Provision+1c(NCO低い恩恵)。ネガティブポイントは税率-1c、配当-1c。
ローン伸びは1%、市場予想1.7%と弱めだが事前期待とインライン。CRE、C&Iのコミットメントは+5%とのことなので、ローン伸びを期待。

CMA
EPS 0.66、予想0.57
0.02-Security gain恩恵を除いても全般的に強い。NIMアップサイド、Excess liquidityを落とし、Asset yieldを安定化。商業向けローン+5%QoQと強く、Mgt曰く全般的に伸びた。Run offあるものの、Total loanもプラス。

WBS
EPS0.43、予想0.39
NIM3bp予想より高い。商業向け、コンシューマー向けともにローンイールドの安定がサプライズ。C&Iイールドは僅か-2bpQoQ、調達コストも前期比-21bp。モーゲージ、有価証券イールドは低下。

WABC
EPS0.75、0.01ミス。
Provision上振れ、予想2.6MLNに対し、2.8MLN。ローンロス-77bp、Total charge off上昇。ローン残高-5%QoQ。将来のNII減少圧力。
[ 2012/04/18 07:00 ] 投資全般 | コメント(0)

アップルが象徴するもの

足元の相場の元気のなさの象徴的な存在の一つがアップル株であると思います。本日で5日連続の下げとなりました。特に本日の下げは厳しく4.15%下げ、アップルのウエイトが大き過ぎるNASDAQはこれに引きづられて下落しています。

要因としては、ベライゾンが機種変する顧客に対し課金する事を発表したことなどもあるかも知れませんが、何よりも本日の米国市場で朝からアップルが“iPad Mini”を出すと噂が流れたことが大きいと思います。何でも第三四半期に$249-299で初回出荷6百万台の販売を計画しているようです。Googleが安い携帯を出したり、AmazonがKindle Fire 2を出して来るという噂も出たり、本命のWindows8の発売が見えていたりしますので、市場は王者アップルにも流石に焦りが出てきたと感じたようですね。ハードの販売で利益を上げるビジネスモデルのアップルが$249の端末の販売では利益は出ないと踏んだのでしょう(実際、どう考えても利益でません)。数週間前にアップルTVと中国でのiPhone拡販により$1,000へ行くというレポートがどこぞの証券会社から出てから、株価は絵に描いたようにピークを付け下落しました。

カンファレンスなどへ行くと、同業他社の投資家はだいたいiPadをつかってメモなどを取っていますね。ちなみに私はその中で”IBM”のノートパソコンで堂々とカタカタ打っていますが。もともと私は学生時代からずっとマックを使っていたのですが、その時はベラボウに高くて互換性のないマック製品を使っていて友人からよくバカにされました。そしてようやく時代が追いついて来たかとと思いきや、今は全然マック製品に興味がありません。偏屈な性格のせいですが、私はこのような流れの方が心地良く感じます。私はもう次を見つけてるからかも知れません。アップルは中国でiPhoneバカ売れを期待する人は多いですが、米国や日本で辿った道×人口という考えだと痛い目にあうかも知れません。

製品サイクルがあるように、会社や人にもサイクルがあります。アップル製品は素晴らしいですが、現在はすでにミーハーな人が買う大衆迎合的な製品へと成長してしまいました。この先にあるものは衰退しかありません。統合された事象の後には分裂と破壊が必ず来ます。絶頂の片隅から静寂が始まります。スティーブ・ジョブスが亡くなった時、ミーハーな人程フェイスブックなどで彼がいかに偉大であるかを論じて、追悼しているように感じました。恐らく、スティーブ・ジョブスの本も読んだことのない人たちであろうと思います。若い頃の裸足で臭くて傲慢なスティーブには決して振り向かないであろう大衆が、彼のコンセプトへ追いついて来た訳です。これはピークの兆しだと感じます。

為替はAUD/JPYは大きな下げとなりました。ついに最後の抵抗線の雲の下限82.966へ向けてトライしているところと見ています。変わらず、下目線で見ています。
[ 2012/04/17 06:12 ] 投資全般 | コメント(0)

仙人モードとは

執筆中です。順次アップしていく予定です。

仙人均衡表とは

■戦略

|短期 ; 短期で勝てる戦略などありません。
|長期 ; 仙人の祈り

■エントリーに対する考え方の基本
ポジションは逆張り、エントリーは順張り

[ 2012/04/15 10:50 ] 仙人 | コメント(0)

主要通貨のRSI(相対力指数)

RSI(相対力指数)は株や為替などの資産価格の買われすぎ、売られすぎを客観的に見るには有効なテクニカル指標のひとつかと思います。本日は各主要通貨のRSIがどのような数値になっているかをリアルタイムで見る自作のエクセルの画像を貼ってみました。見方としては縦の行・横の行です。AUDJPYであれば41.94です。時点は昨日の引け値(日本時間で土曜日の朝)のものです。

RSI Cross Curncy

これを見るとZAR/NZDが30以下になっており、かなり売られていることが見て取れます。ランドはボラティリティーがとても大きいので、今週のリスク調整局面で大きく売られ、一方でニュージーは全般的に強含んだことが要因と思われます。

週末に来週の戦略を考える上で、何かのご参考になれば幸いです。
[ 2012/04/15 00:20 ] 投資全般 | コメント(0)

米国マクロの季節調整に注意しましょう

中国GDPのコンセンサス未達は9.0%という噂をばら撒かれて上昇していただけに、ショックが大きかったですね。AUDJPYはこのところ83-84円台でマクロのヘッドラインに振り回されています。

私は変わらず、下目線を継続しています。その主な理由としては、1) S&P500基準線の下にある、2)米国、中国のマクロが悪化トレンドにあると考えている、3) 5月にギリシア・フランスから再びショックが出て来る可能性がある、などです。

2)は中国GDPは2010年12月をピークに下落トレンドが続いています。預金準備率は昨年末から下げ始めていますが、不動産価格下落、地方政府の債務問題、大幅な財政刺激策の剥落などから、上昇へ向けさせるのはしばらく困難です。米国も来月から失業率、自動車のSAARISMなどの悪化が予想されます。これは来月から季節調整効果が一転マイナス方向へはたらくためです。FEDは6月のツイストオペ終了のタイミングなどは気にせず、金融緩和(恐らくMBSの買取など)をするべき時には躊躇しないでしょうが、現状のマクロ指標では実行できません。更なる悪化と株安を見る必要があります。

3)はギリシア総選挙で左派が勝利した場合、ユーロ脱退となる懸念が広がります。同日に重なるフランス大統領選挙の2次選挙でサルコジの劣勢が重なる可能性もあります。

USDJPYはこれらの懸念を受けてか、10年金利が2%を割るまで下がって来ましたので、上昇は見込み難いでしょう。AUDUSDは豪州雇用統計のポジティブサプライズで一旦上昇しましたが、大国の状況は悪化傾向ですので、売りトレンドは変わらないでしょう。それに金利を据え置くとは限りません。
もちろん、私はマクロの予想で取引はしませんが、どちらかと言われると下目線であるというだけです。ポジションは完全ヘッジをしたままです。
[ 2012/04/13 23:28 ] 投資全般 | コメント(0)

ダウ先物に反応するのはやめましょう

豪州の雇用統計はポジティブサプライズでしたが、私はマクロは予想できないというスタンスなので、正直どちらでもかまいません。ただ、下方トレンドが続いている中でのこのようなポジティブサプライズに乗っかるのは危険な気がします。

豪州の人口は2,000万人しかいませんが、米国は3億人います。後者の雇用に失速の可能性がある方が、重いニュースフローであると思います(と、書いている間に新規失業保険申請件数が悪化しているデータが出てきました)。

ご存知のとおり、ダウやS&P500の動きが結局は豪ドルの動きを決めています。米国の場中は分足単位でみても両者の相関係数は0.9以上あります。結局は米国の株式相場や債券市場がキーであるのです。

ところで、AUDJPYは日本の昼の時間帯にダウ先物に過敏に反応しているように見られますが、これは私の個人的な意見としてはあまり意味がないと思います。規模の小さな日本の株式市場は面白いことに、「先物主導で相場が下げた/上げた」などと言うことがありますが、米国では現物が相場をつくり、先物はそれを追いかけるだけです。

米国株式市場は基準線を割り込んだままとなっています。私は下目線を継続しています。
[ 2012/04/12 21:49 ] 投資全般 | コメント(0)

機関投資家サーベイの結果

相場は調整色が強くなってきました。S&P500は本日基準線の1380を明確に割り込み、転換線は基準線へ向かって下がり始めてきました。AUDJPYは日銀の金融緩和に対する明確な姿勢が出ず、ハシゴを外されてしまい暴落。スペインのCDSは上昇を開始、中国のマクロ指標は振るわず、QE3の可能性はあるかないのかわからない、など等に加えて、個人的にはIMFが資源国の負債比率に懸念があり、大幅な通貨調整の可能性があるとコメントを出しましたことが大きいと感じています。私は下目線を継続しています。


Citiが四半期ごとに行っている機関投資家サーベイの結果が出ています。115件のアセマネ、年金、ヘッジファンドへの質問を集計しています。米国投資家はどのような状態にあるでしょうか。

市場目標平均値は前回の1375から1422へと上がり、キャッシュ比率は前回の8.79%より6.69%で縮小、85%強(前回の77%)の投資家が株を買い増ししたいとしています。企業業績伸びは7%増(前回6%)。市場コンセンサスが高過ぎると見る投資家は減り、低過ぎるまたは正確であるとみる見方が増えています。一方で20%の上昇の可能性が高いと見る投資家は減り、20%の下落の可能性が高いとみる投資家は増えて両者はほぼ均衡。これは市場のセンチメントが有頂天に達してなっていないことを示唆しているとコメントされています。

セクターではテクノロジー、金融への期待が高く、消費循環も改善。

政治に関しては、今年のリセッションの可能性をみる投資家は少なく、80%の投資家がQE3もなしと見ている。一方で失業率は8-8.5%で年内推移。大統領選ではオバマ勝利を期待する投資家が増え、優遇税制も6ヶ月延長されたのちに税制改革を予想する投資家が70%という感じでした。

簡単に言ってしまうと、米国のプロといっても全体で見ればこんな程度だと言うことです。極めて中庸的なサーベイ結果としか言えません。これを見ると、相場がいつも無慈悲に動くように感じられるのも、納得がいきます。
[ 2012/04/11 06:18 ] 投資全般 | コメント(0)

スペインの財政赤字削減目標の達成は困難

今更といえば今更ですが、GSがスペインの財政赤字削減目標の達成は難しくなるだろうとコメントを発表しています。
「低調なマクロ経済見通しや昨年の財政赤字の対GDP比が8.5%であったことを考えれば、2012年の財政赤字の対GDP比は予算案で示された目標(5.3%)を上回る(6.7%)となる。民間部門での追加的なディレバレッジングの動きを反映させるため、スペインのGDP成長率に関する当社予想を2012年が-1.7%(従来見通しは-1.3%)、2013年が-0.7%(同-0.4%)にいずれも下方修正する」とあります。

まあ、わかっていることとは言え、 前途多難です。
予算案で示された最も重要な対策は次の通りです。

 省庁の歳出を134億ユーロ(16.9%、事前予想の約15%を若干上回る)削減。
 法人税控除の引き下げ(これで50億ユーロ超の税収増が見込まれる)。
 4月から電気料金の7%引き上げ。
 公務員給与の凍結(予想通り)。
 タックスアムネスティ(租税回避行為に対する恩赦)の実施によって見込まれる25億ユーロの追徴。

これらは、当然の施策であり、サプライズはないでしょう。ただ、残念ながら、国は財政削減による消費マインドの低下という最も根本的なファクターを予想に入れていません。国は消費マインドの低下を避けるように、あまりショックにならないような慎重な発表の仕方をしていますが、消費者は馬鹿ではありません。ちゃんと、我先に支出を抑えて、個々がGDPの低下スパイラルへ寄与していきます。

スペインの若者の失業率はすでに50%を越えています。もはや破綻寸前というより、すでに破綻しています。若者は皆何をやってるんでしょうか(サッカー?)。参加国がダメになる度に、ユーロ圏はギリシアで行ったような無茶苦茶なことを行うのでしょうか?いつまでCDSを睨みながら、世界の皆がハラハラしていなければならないのでしょうか?借金を返してもらうための借金を貸しているような馬鹿げた状況です。ユーロという通貨のロジックそのものがすでに破綻してしまっています。

[ 2012/04/10 05:36 ] 投資全般 | コメント(0)

ポジションは逆張り、エントリーは順張り

私の考えるエントリーポイントの基本のひとつは「ポジションは逆張り、エントリーは順張り」です。

ポジションは逆張りというのは、例えば豪ドルの投資家のポジション状況が80%がロング、20%がショート、だとします。このような場合、私はショートの参加者の方が有利であると考えます。相場の方向性は誰にもわかりませんので、(極論すれば)確率的にはロングもショートも50%:50%であるべきで、80%:20%というのは参加者の思考のバイアスであると思っています。よって少数派のポジションに居た方が、今後は有利になり易いと考えます。

エントリーは順張りは、そのままです。上記の例で言えば、ショートでの参加を考えている時、実際にエントリーするのは下げトレンドが明確になっている時です。このような時、反対側のロングの参加者から利食いや損切りが大量に出てきて、更に下げが増幅してきます。

為替は株とは違いゼロサムゲームです。厳密にはブローカーにスプレッドを支払う分、負ける確立の方が高いです(実際には9割の人が負けます)。アップサイドは少数派にあるというのが、私の基本的な考え方です。
[ 2012/04/07 22:24 ] 仙人 | コメント(1)

プロの投資家と個人投資家の違いとは

プロの投資家という人達がどのようなスキルを持っていて、どのように仕事をしているのか興味がある方がいるかも知れません。

結論から言うと、投資で勝つか負けるかという一点に関して言えば、個人投資家と違いはありません。私はウォールストリートの日本人アナリスト/ファンドマネージャーであり、投資の世界では、そこそこの知識がある方だと思います。しかし、そういう私も、勝敗と言った意味では個人投資家の方々と何が違うかと言われると、明確な答えがありません。

日々、米国企業の経営陣などと会って話を直接聞きます。経済や財務、ポートフォリオマネジメントの知識もあります。大きなお金を運用しています。会議やレポートで「いかにも」なことを玄人っぽく仕事では語っています。しかし、それは勝敗とはまったく関係のないことであると、実は心の中では思っています。

では、何故そのようなことに毎日膨大な時間をかけているのでしょうか?。それは、簡単に言ってしまえば、「投資の世界はとても専門的で、素人ではパフォーマンスを上げることができない」ということを謳って、自分達の仕事を守るためと言っても過言ではありません。これ見よがしに、アカデミックな視点から個別の企業の投資妙味を分析した投資レポートを、これ見よがしに、お客様に見せて、預かり資産を守るのです。

個人投資家は投資で負ければ自己の資金を失い、責任は自己で負いますが、プロの投資家の場合、負けていても必ずしも職を失うとは限りません。そういった意味では、個人投資家の方が厳しい世界で生きていると言えるかも知れません。もっと言えば、プロの私は、勝てると自信のある銘柄を、社内の政治的な理由やシステム上の理由で投資することができず、お客様の機会損失となってしまうことがよくあります。現実はそんなものなのです。

投資信託でプロに運用を任せても、リスクリターン的には割にあっていません。これは対外的にはオフレコでしょうが、現実だと思います。決して競争力がある訳ではない見ず知らずの他人に自分の大切な資金を任せてフィーを取られるよりも、個人とプロの間で大きな差がないのですから、投資は自分で勉強して、自分の思いを込めて行うべきであると思います。

優秀な個人投資家が増えるほど、資本市場はより活性化します。プロの既得権益のために、資本市場は存在するのではありません。私は真にそう思っています。
[ 2012/04/07 11:12 ] 雑感 | コメント(0)

雇用統計のネガティブサプライズの解き方


本日発表の3月雇用統計は12万人の増加とコンセンサスを大きく下回りました。

キーポイントは、

建設と小売の雇用が2ヶ月連続で低下する一方で、自動車が堅調であったところでしょうか。先行指標と言える派遣の雇用数も低下しました。失業率は若干低下しましたが、これは就職を諦めた人などが分母に入ることと、季節調整が入っているため、低下したとしてもあまり意味のないものと言えます。米国マクロは昨年と同様に春先に減速するシナリオが高くなってきましたが、本格的な調整に入るかどうかは決定していません。S&P500は月曜日に基準線を割るでしょうが、日中に底堅い動きを見せれば、買いも入ることが想定され、基準線付近での攻防が続くと考えます。

為替はUSDJPY、AUDJPYともに1円程度の下落、ダウ先物は1.1%の下落をしており、米国の市場参加者は少ないものの、ネガティブサプライズは取り合えず織り込んだと考えています。週明けのAUDJPYは多少の反発があるものの、上値は限定的となり、未だ下げトレンドは続いていると考えています。

ポジションはRSIが40となる84.60で再び完全ヘッジをしています。
[ 2012/04/07 06:43 ] 投資全般 | コメント(0)

スペイン懸念が上昇するも、好調な米国経済により米株はほぼフラットで終了

スペイン懸念が上昇するも、好調な米国経済によりフラットで終了しました。AUDJPYも結局小幅高で終了。昨日の84.60のヘッジ売りは仙人モードのルールに基づき、同値で決済しています。

アジア市場は下落。スペインの財政再建が遅れる懸念が強く、沈静していた欧州債務危機が再び台頭。スペイン10 年物国債とドイツ国債のスプレッドが昨年12 月以来初めて400bps を超え、欧州市場も軟調。8 時半、週間新規失業保険申請件数は、35.7(予:35.5)万件となる。市場予想を小幅に上回ったが2008 年4 月以来の低水準となる。

米株式市場は欧州の軟調な流れを引き継ぎ、素材、一般消費財セクターを除き多くのセクターが下落し小幅安で取引を開始する。寄り付き後ダウは▲62 ドルまで下落するが、素材、エネルギーが牽引し次第に下げ幅を縮小する。その後も金、銀先物が買われる展開。ナスダックはマイクロソフトやアップルが上昇し反発。3 月ICSC チェーン店売上が発表され、前年同月比4.1%増。アパレル店や百貨店、ディスカウント店が好調な一方、ドラッグストアは4.4%減と3 ヶ月連続でマイナスとなる。

11 時前、金先物はピークをつけると上げ幅を縮小する展開となるがエネルギー株が買われダウも一時プラス圏に回復。午後に入っても買いを集めたアップルが史上最高値を更新し、ナスダックは上げ幅を維持するが、エネルギ-株がマイナスに転じた事からダウも下落基調となる。個別では、3 月既存店売上が好感されたTJX(ディスカウント)やノードストロム(デパート)が上昇。昨日市場予想を上回る12-2 月決算を発表したベッドバス&ビヨンドが大幅高。スターバックス、ダラー・ツリー(1 ドルショップ)は高値更新。強気な1-3 月業績見通しを示したPPG インダストリー(塗料メーカー)も堅調となる。2 時頃、ダウは▲52 ドルをつけると次第に下げ幅を縮小する展開。2 時半、原油先物は103.31(+1.84)ドルと大幅高で取引を終了。その後、翌日は米株式市場が休場でかつ3 月雇用統計が発表される為様子見ムードが高まるかと思いきや、じわじわと下げ幅を縮小。
[ 2012/04/06 07:27 ] 投資全般 | コメント(0)

豪州とNZが単一通貨を持つ考えを検討

ABCの報道によると、豪州とNZが単一通貨を持つ考えを検討しているようです。

現時点では詳細は明らかではありませんが、これは豪ドルのファンダメンタルにはネガティブです。NZは大きな産業も企業もなく、財務も豪ドルより劣るため、豪ドルにとってはダイリューティブとなる可能性があります。

市場は若干ネガティブに反応しています。

豪ドルはRSIが40を本日割っており、とてもセンシティブな領域に入っています。仙人モードのルールに従い、84.80のロングはRSIが40となる84.60にて両建て完全ヘッジをしています。
[ 2012/04/05 11:21 ] 投資全般 | コメント(0)

S&P500は久々の1%下落

本日はS&P500は久々の1%以上の下落となりました。米国株は調整局面入りかどうかの見極めの時です。以下は本日の簡単な概況。

前日のFOMC 議事録の内容を受けた米追加緩和期待の後退を嫌気し、アジア市場は軟調、欧州市場は全面安、スペインの国債入札が不調に終わったことを嫌気し、ユーロ安が進行。欧州中央銀行は政策金利を1%に据え置くと共に、まだ景気見通しには下振れリスクがあり、出口戦略は時期尚早との見方を示す。3月ADP 雇用統計は20.9(予:20.6)万件と発表されるも、米国株式市場は海外の軟調な流れを受け、大幅続落で開始。

ダウはIBM やシェブロン等を中心にほぼ全面安の展開で、下げ幅は100 ドルを超える。ナスダックも7割方売られ、約30 ポイント安となる。セクター別では10 業種全て軟調。金融、素材、テクノロジーなどが1%を超える下落となる中、公益、生活必需品などのディフェンシブセクターの下げは限定的。通信はプラス圏で推移する。10時、3 月ISM 非製造業景況指数(総合)は56.0(予:56.8)と予想を下回ると共に前月比で低下。これを受け株式市場は下げ幅を拡大していく。また、2 週連続で増加した原油在庫を嫌気し原油価格が101 ドル台まで急落すると、エネルギーは更に弱含む。

11 時頃、株式市場の下げ幅はダウで180 ドル、ナスダックで57 ポイントまで拡大。午後に入っても反発する材料に乏しく、底這いの展開が続く。個別では、モンサント(遺伝子組み換え種子)が市場予想を上回る決算を発表するも冴えない動き。また、サンディスク(フラッシュメモリー)は利益見通し引き下げを嫌気され1 割以上売られる。一方、ギャップ(アパレル小売)、AIG(総合保険)、サウスウェスト航空はアナリストによる投資判断引き上げを受け逆行高。2 時半、原油先物は101.47(-2.54)ドルと続落して終了。

その後、株式市場は大型ハイテクや資本財を中心に買い戻しが入り、徐々に下げ幅を縮小していく。結局、ダウは13,074.75(-124.80)ドル、ナスダック総合指数は3,068.09(-45.48)ポイントと続落で取引を終了。
[ 2012/04/05 06:38 ] 投資全般 | コメント(0)

ISMとFOMC議事録

昨日発表の米ISMは、コンセンサスを若干上振れ無難に通過しました。本日の米国時間14:00に明らかとなったFOMC議事録の内容はハト派の意見が前面に押し出されたものとなり、6月のツイストオペ終了後の追加緩和の可能性が小さくなってきていることが暗示されています。

ただしこれは前回のバーナンキ発言の前のFOMC議事録であり、現時点での金利に対する姿勢は14年まで超低金利政策を維持することを公式には崩していません。

マクロ指標は季節調整値によって、自動車、失業率などが実態よりも上に出ていることをFOMCは知っており、来月のマクロ指標は減速する可能性があると見た方がよいでしょう。FOMCの方針に逆らったシナリオを立てては決していけません。

さて豪ドルですが、前回記述と同様のスタンスです。AUDUSDは転換線は基準線をデットクロスし、実線は雲の下限も下へ突き抜けており、下へ大きく下がるトレンドを形成しています。ただ、USDJPYは堅調を保つと考えられ、結果としてAUDJPYは次のエントリーポイントが近づいています。

84円台後半(現在執筆中にすでに来ていますが)、具体的には84.80でのロング指値を置いています。
[ 2012/04/04 12:26 ] 投資全般 | コメント(0)

3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)

今週末の最大のイベントであった3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表されました。結果は53.1でしたので、コンセンサスを大きく上振れ、1年ぶりのかなり強い結果となりました。

<株>
私は基本的にマクロ経済指標は予想不能であるというスタンスです。S&P500は中国のハードランディング懸念の高まりから、テクニカル的に現在の転換線である1403辺りを行ったりきたりしていましたが、取り敢えずは上昇トレンド継続となりそうです。

<為替>
気になるのはAUD/USDは転換線が基準線をブレイクし、下げトレンドに突入し始めていることから、マーケットはマクロ指標の減速を示唆していると考えています。中東相場を見ている限り週明けは窓開け上昇となりそうですが、トレンドは下であることに注目しています。

今週は雇用統計が控えていることや、過去2年のパターン的には第1週以降下げトレンドに入っていることから、予断を許さない状況です。ロングでの深追いはしないほうがよいでしょう。



[ 2012/04/02 01:44 ] 投資全般 | コメント(0)
筆者紹介

check 小松原 周

こまつばら・あまね/ファンドマネジャー・アナリスト
徹底した企業リサーチと業績予想をもとに投資を行う。現役のファンドマネジャーであるため、外部への情報発信において、個別銘柄の投資推奨などは行っておらず、報酬も得ていない。

(会社四季報より引用)

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