仙人の祈り

与えられしメアリー姫の将来のために

各国で度々ニュースになる、出産直後の赤ちゃんの取り違え事件は、当事者たちにとっては不幸な出来事であるが、人類学や社会学的な観点からは、これ以上ない壮大な実験結果と見ることもできる。

取り違えられた赤ちゃんのその後の人生は、明確に育ての親のスペックの影響を受けており、外見などの遺伝的な要素を除くと、能力から性格、感覚、感性まで、その人の人生を形成する多くの要素が、後天的な環境から影響を受けたものであることがわかる。

20150220グラセン(Grand Central)から電車で30分ほど北上したところにScarsdaleという高級住宅街がある。元上司のアッシュは、ここで一人娘のメアリーと暮らしている。メアリーに父親はいない。離婚したのでも、他界したのでもなく、最初からいない。彼女は出産リスクが高まる前に、優秀なイケメン男子の遺伝子を買い、未婚のままメアリーを生んだのだ。

庭でラブラドールやハスキー犬と無邪気に戯れるメアリーは、まるで天使そのものだ。最近はピアノにハマっているそうなので、私が一緒に連弾してハモってあげると、メアリーは「まるで魔法みたい」と、テンションMAXではしゃぎ始めた。感受性豊かで、まっすぐな子供だ。
[ 2015/02/28 18:00 ] 経済社会 | コメント(22)

本当に怖い確率外の出来事

世の中、怖いもの、恐ろしいものはたくさんあるが、何が「怖くて、恐ろしいか」と聞かれると、その答えは千差万別のものとなるだろう。「路上に落ちている子供用の靴下が怖い」とか、「ドナルド・マクドナルドが(変質者にしか見えなくて)直視できない」とか、「蓮の花托を見ると鳥肌が立つ」など、それは人の感性の数だけあるかもしれない。

私にとって怖いものというと、投資している会社が予期せぬ業績下方修正を発表したり、会議で披露したジョークがモロにすべることなどがあげられるが、それは冗談として、本当に怖いものは「あらゆる計算や確率を超えてくる出来事」であって、ある意味では、常にそう言った潜在的な恐怖を抱き続けながら生活していると言うことができる。

p-value1%201502仕事柄、未来を予想することに多くの時間を費やしているが、一応、賢い人たちが全力で取材をしたり、予想をしたりしているので、世の中で言うところの「サプライズな出来事」は、私たちにはむしろ「メインシナリオ」であり、「スーパーサプライズな出来事」は、私たちの「サブシナリオ」であったりすることが多分にある。

しかし、それでも現実というのは時として残酷で、人間に想像できる範囲をぶっちぎりで超えてくる出来事に突如出くわすことがある。それは言葉で表現しようとするならば、大概はTragedyとも言うべき悲劇的なものである。私たちは、生物としても、経済人としても、統計学的に言うところのP値1%を下回るような出来事に対しては、何ら対策を施すことができていないことに気がつく。
[ 2015/02/17 18:00 ] 雑感 | コメント(23)
筆者紹介

check 小松原 周 (あまね);

ファンドマネージャー・アナリスト。日本株(東京)や米国株(ウォール街)の経験が長く、取材した会社は5,000社を超える。徹底したリサーチと業績予想に基づき投資判断を行うファンダメンタリスト。

*ブログ記事は、どのような場合であっても個別銘柄の投資判断に関して述べることはありません。

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