仙人の祈り

日本の貧困率増加とその元凶

厚労省が公式発表している日本の貧困率は、年々増加の一途をたどっており、足下では16%の世帯が、貧困層に分類されている。

この貧困の定義はOECDで定められた統計的な基準によるものであるが、具体的には、日本の場合、世帯当たりの手取り収入で240万円、労働者一人当たりで120万円がそのボーダーラインとなる。ちなみに意外かもしれないが、日本のこの16%という貧困率は、加盟34カ国のうちメキシコ、トルコ、米国についで、第4位という不名誉な状態にある。

the-difference-in-Mexico2015さらにこれを性別・年齢別にわけて、それぞれを時系列で見ていくと、日本社会のゆがみが見えてくる。直近20年の変化では、24歳以下の男女の貧困率が大きく上昇(約+10%)する一方で、65歳以上の男性の貧困率は大きく低下を見せている。つまり、すでに社会問題となっているように、若者世代の困窮が、数字の上でも確認される状態となっている。

この要因の一つとしては、これまでの不況や、それによる就職難、非正規社員の拡大などがある。しかし、あまり知られていないが、もっと大きな理由としては、政府による所得の再分配が、まったくと言ってよいほど機能していないことが、この問題の根底にある。
[ 2015/04/21 18:00 ] 経済社会 | コメント(7)

新入社員へ贈る5つの言葉

新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。それぞれの会社の選考を勝ち抜いて、あるいは何かの縁あって、新たにビジネスマンとして歩まれる皆さんに向けて、少しだけ先輩の私から、心に留めておいてもらいたいことを書いてみました。以下は昨年、私が自社の新卒向けにコメントしたものです(和訳)。皆さんのご健闘を祈ります。

リセットすること

優秀な大学を出た皆さんには、他の同年代の人たちと比べてアドバンテージがあります。しかし、それは僅かなものでしかありません。社会に出ると、それは無情にも簡単に覆ってしまいます。過去から積み重ねてきた実績は本日をもってリセットし、初陣の心持ちで新しい道を歩み始めましょう。ここでそれができないと、後の人生でかえって伸び悩むことになってしまうでしょう。今、ゼロからスタートするというマインドを持てるかどうかが重要です。

20150404誰よりも努力すること

プロの世界で勝ち抜くことは、これまでに皆さんが経験した競争とは次元の異なるものです。生き残る術はただ一つ、「誰よりも努力をする」という言葉に尽きます。「努力しても、努力しても、結果に結びつかないのでは?」と恐れるようでは、この世界では生きていけません。何故なら、結果の出ない努力など、それはまだ努力と呼べるようなものではないからです。横並びの中で相対優位に立ちたいという程度であれば、器用であれば可能でしょう。しかし、勝ち残る者に必要なことは、器用さではなく、ひたむきな努力です。

大らかに正しいこと

皆さんがこれから歩む道には「ルール」はありますが、「レール」はありません。先輩の歩んだ道をたどっても、同じ場所には到達できないでしょう。環境は日々変わり、物事の定義ですら変わるのがこの世界です。皆さんが目指すべきことは、大らかに方向性だけは正しいと思う道を歩むべきであって、先入観や固定観念によって、決められたゴールを目指すようなことはしないで下さい。皆さんそれぞれに道があり、それぞれのゴールがあるということを忘れないで下さい。
[ 2015/04/04 18:00 ] 雑感 | コメント(7)
筆者紹介

check 小松原 周

こまつばら・あまね/ファンドマネジャー・アナリスト
徹底した企業リサーチと業績予想をもとに投資を行う。現役のファンドマネジャーであるため、外部への情報発信において、個別銘柄の投資推奨などは行っておらず、報酬も得ていない。

(会社四季報より引用)

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