仙人の祈り

ギリシャの「Xデー」とその後のシナリオ

ギリシャの救済プログラム(ELA)の期限切れが迫るなか、依然としてギリシャ政府とユーロ圏の債権団との議論は終着点が見えておらず、予断を許さない状況が続いている。ここで今後のギリシャ問題を、重要な日程とともに、あらためて整理してみたい。

【6/30】この日は、上記の救済プログラムが終了し、かつIMFへの€1.5bnの償還期限を迎える。一般的にはこの日がXデーのように報じられているが、実はそうではない。何故ならIMFのような公的機関の債務不履行は、格付け機関の評価として「デフォルト」とは見なされないため、イベントのトリガーは発生しないからだ。

greece2015【7/17】この日は、ギリシャ国債の利払い€0.07bnが発生する。この支払いができない場合は、民間の債権者への支払い不能と見なされるため、間違いなく「デフォルト」となる。しかし、金額が小さいことと、30日間の支払猶予が設定されているため、現状の混沌とした状態の中では、それほど大きな問題とはならないだろう。

【7/20】この日は、ECB(欧州中央銀行)が保有するギリシャ国債€3.5bnの償還日であり、大きな山場を迎える。6/30に終了する救済プログラムが延長されていない限り、返済は不可能であり、ギリシャ政府は、この数日前から国内銀行への資本規制を導入し、預金の移動が禁止されることとなるだろう。
[ 2015/06/22 18:00 ] 経済社会 | コメント(17)

ネットとリアルの境界線

この度の著書における一部のネット界隈での盛り上がりは(ex. 痛いニュース)、曖昧となったままで浮遊する「ネットとリアルの境界線」に関して、興味深い問題提起となっているように思える。

言うまでもないことだが、私は五月さんのアクションを全面的に支持している。五月さんからは、自身のブログで述べていることと同じ要旨で、事前に相談頂いており、私も情報開示請求を行うことに賛同している。

Amazon-review2015ネット上では、Amazonのレビューで☆を低くつけた人に対して、情報開示請求を行っているかのような引用をされているが、これは事実ではない。本当の目的は、創作話で人を貶めるようなアンフェアな行為に対して、異議を唱えることにある。

ネットの匿名性は、人の内面にあるマイナスな感情を、増幅して引き出してしまう。リアルであれば「社会性」という名のストッパーがかかるが、ネットの場合は、まるで自分だけが透明な存在であるような錯覚に陥り、巧みな嫌がらせができてしまう。
[ 2015/06/17 18:00 ] 経済社会 | コメント(32)

社長が8割

「会社を見る上で最も大切なことは何かと問われれば、間違いなく「社長の質」と答えます。会社の業績が伸びるか伸びないかを決める要素の8割以上は、社長しだいといっても過言ではありません。」

著書の中で述べたこの一節について、多くの読者から反響の声を頂いているが、この「社長が8割」説は、私が機関投資家として数多くの失敗を繰り返しながら発見した、効率のよいリサーチ手法の一つであると思っている。

80%2015ビジネスモデルや競争力の分析というのは、経験を積んだ人ならば、ほとんどが同じ結論に達する。皆が同じ結論に達するということは、ギャップがないことを意味しており、株で利益を得ることはできない状態と言える。

だが、皮肉なことに、現実にはまずそのようなことにはならない。会社と言うのは良い意味でも悪い意味でも、市場参加者の予想を大きく裏切り、まさかの展開を見せるのが世の常だ。まさかの大ヒット、まさかのシェアアップ、まさかの粉飾決算,,,etc。
[ 2015/06/03 18:00 ] 仙人 | コメント(11)
筆者紹介

check 小松原 周 (あまね);

ファンドマネージャー・アナリスト。日本株(東京)や米国株(ウォール街)の経験が長く、取材した会社は5,000社を超える。徹底したリサーチと業績予想に基づき投資判断を行うファンダメンタリスト。

*ブログ記事は、どのような場合であっても個別銘柄の投資判断に関して述べることはありません。

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