仙人の祈り

アップルが象徴するもの

足元の相場の元気のなさの象徴的な存在の一つがアップル株であると思います。本日で5日連続の下げとなりました。特に本日の下げは厳しく4.15%下げ、アップルのウエイトが大き過ぎるNASDAQはこれに引きづられて下落しています。

要因としては、ベライゾンが機種変する顧客に対し課金する事を発表したことなどもあるかも知れませんが、何よりも本日の米国市場で朝からアップルが“iPad Mini”を出すと噂が流れたことが大きいと思います。何でも第三四半期に$249-299で初回出荷6百万台の販売を計画しているようです。Googleが安い携帯を出したり、AmazonがKindle Fire 2を出して来るという噂も出たり、本命のWindows8の発売が見えていたりしますので、市場は王者アップルにも流石に焦りが出てきたと感じたようですね。ハードの販売で利益を上げるビジネスモデルのアップルが$249の端末の販売では利益は出ないと踏んだのでしょう(実際、どう考えても利益でません)。数週間前にアップルTVと中国でのiPhone拡販により$1,000へ行くというレポートがどこぞの証券会社から出てから、株価は絵に描いたようにピークを付け下落しました。

カンファレンスなどへ行くと、同業他社の投資家はだいたいiPadをつかってメモなどを取っていますね。ちなみに私はその中で”IBM”のノートパソコンで堂々とカタカタ打っていますが。もともと私は学生時代からずっとマックを使っていたのですが、その時はベラボウに高くて互換性のないマック製品を使っていて友人からよくバカにされました。そしてようやく時代が追いついて来たかとと思いきや、今は全然マック製品に興味がありません。偏屈な性格のせいですが、私はこのような流れの方が心地良く感じます。私はもう次を見つけてるからかも知れません。アップルは中国でiPhoneバカ売れを期待する人は多いですが、米国や日本で辿った道×人口という考えだと痛い目にあうかも知れません。

製品サイクルがあるように、会社や人にもサイクルがあります。アップル製品は素晴らしいですが、現在はすでにミーハーな人が買う大衆迎合的な製品へと成長してしまいました。この先にあるものは衰退しかありません。統合された事象の後には分裂と破壊が必ず来ます。絶頂の片隅から静寂が始まります。スティーブ・ジョブスが亡くなった時、ミーハーな人程フェイスブックなどで彼がいかに偉大であるかを論じて、追悼しているように感じました。恐らく、スティーブ・ジョブスの本も読んだことのない人たちであろうと思います。若い頃の裸足で臭くて傲慢なスティーブには決して振り向かないであろう大衆が、彼のコンセプトへ追いついて来た訳です。これはピークの兆しだと感じます。

為替はAUD/JPYは大きな下げとなりました。ついに最後の抵抗線の雲の下限82.966へ向けてトライしているところと見ています。変わらず、下目線で見ています。
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筆者紹介

check 小松原 周

こまつばら・あまね/ファンドマネジャー・アナリスト
徹底した企業リサーチと業績予想をもとに投資を行う。現役のファンドマネジャーであるため、外部への情報発信において、個別銘柄の投資推奨などは行っておらず、報酬も得ていない。

(会社四季報より引用)

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