仙人の祈り

マクロ指標(中国PMI、米ISM、雇用統計)に注意しましょう

本日の相場の概況を述べます。
欧州時間にS&P社が、スペインの銀行16行にネガティブな格付けアクションを取ったことや、スペインのGDPが、前期比で0.3%減となり、市場予想の0.4%減を上回ったものの、2四半期連続でマイナス成長となったことが嫌気され、欧州株は下落。米国市場もこの流れを受け、小幅下落で寄り付きました。

債券の方も欧州時間に米国10年債の金利が20bps程下落し、ドル/円もジリジリと値を下げていきましたが、9:30分の米国株の寄り付きが小幅下落で寄り付くと、80円を割れました。

その後9:45に発表された4月のシカゴPMIは56.2と、市場予想の60を大幅に下回ったことが嫌気され、一段再度小幅に売られる展開となりました。その後は膠着状態が続き、マイナス圏でもみ合いましたが、引けにかけて、ダウとS&P500は自立反発し、結局小幅の下げで終了しました。

今週は米国決算は峠を越えましたが、マクロ指標の方で重要指標が多くあり、市場の関心はそちらに集まっていると思います。本日日本時間10時発表の中国PMI、夜11時発表の米国ISM、米国時間金曜日の雇用統計、日曜日のフランス大統領選とギリシャ総選挙などが挙げられます。

S&P500の見方・・・欧州のPMIが減速していることは気になりますが、昨年のようにギリシアのクレジットイベントやユーロ圏の連鎖破綻のリスクが挙がる程、パニック的な状態になるとは考えていません(今のところ入札も堅調、スペインの金利もそれ程上昇していません)。米国のマクロの減速は季節調整効果がマイナスにはたらくことなど、事前に予想されているものですし、FEDも金融緩和のカードを維持しています。中国やブラジル・オーストラリアなどの資源国でも金融緩和モードが続いており、景気が大崩はしないと考えています。年初から大きく上昇してきた株価の調整と言ったものはあると思いますが、S&P500の下限は、本日終値から3.4%下落した1,350程度で留まると考えています。

AUD/JPYの見方・・・こちらは予想どおり軟調な展開が続いています。USD/JPYは一昨日述べたように、70円台へ突入しました。AUD/JPYも本日雲の下限を下へ付き抜け、下値の目処が付かなくなっています。金利を50bps下げると思っていますので、ロングでは触れない方がよいでしょう。私は依然ニュートラル、静観を続けています。
[ 2012/05/01 06:58 ] 投資全般 | コメント(0)
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筆者紹介

check 小松原 周 (あまね);

ファンドマネージャー・アナリスト。日本株(東京)や米国株(ウォール街)の経験が長く、取材した会社は5,000社を超える。徹底したリサーチと業績予想に基づき投資判断を行うファンダメンタリスト。

*ブログ記事は、どのような場合であっても個別銘柄の投資判断に関して述べることはありません。

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