仙人の祈り

豪州のファンダメンタルズの確認

さて、本日は豪州のファンダメンタルズのお話をします。
先日、豪州政府の来年度(2012 年7月~2013 年6 月)の予算案が発表され、 5年ぶりの財政黒字への転換と、今後とも黒字基調が続く見通しが示されています。42年ぶりに歳出を削減へ向ける一方、低所得者への現金支給策も盛り込まれており、選挙対策も意識した内容となっています。また、政府は黒字化によって金融政策の裁量が増加したとして、更なる利下げが可能になるとの見方を示唆しています。

来年度の経済予想は、実質GDPは前年度比+3.25%(再来年は+3.00%予想)、CPI は同+3.25%、コアCPI は同+2.75%で推移し、失業率は5.5%へ上昇するとしています。かなり良い内容です。

*国内最終需要と純輸出の合計がGDPです。
20120510.png


今後、追加利下げを織り込む局面では短期的には豪ドルにはネガティブな材料とはなりますが(年内に50bps-75bpsは最低下げるでしょう)、中長期的には金融市場で欧州債務問題への注目が続く中、豪州の財政黒字予算はポジティブに評価されるはずです。政府のバランスシートは他国とは対照的に強化に向かっており、相対的な高金利、高格付け、資源国としての将来性が評価され、豪ドルは大幅な水準調整に至らないと考えられます。購買力平価的には豪ドル/米ドルは0.7-0.8になってもよいですが、このような国家財政が続く限りは一定のプレミアムが維持されることになるでしょう(もちろんこれは長期のファンダメンタルズの話ですが)。

ちなみに、見方は数日前のエントリーから変わっていませんので、省略致します。
[ 2012/05/11 02:55 ] 投資全般 | コメント(0)
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筆者紹介

check 小松原 周 (あまね);

ファンドマネージャー・アナリスト。日本株(東京)や米国株(ウォール街)の経験が長く、取材した会社は5,000社を超える。徹底したリサーチと業績予想に基づき投資判断を行うファンダメンタリスト。

*ブログ記事は、どのような場合であっても個別銘柄の投資判断に関して述べることはありません。

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