仙人の祈り

日本株最強の師匠の格言

昨日に続きカンファレンスで終日外出しています。さて、私の予想通り一昨日の相場の反転は一過性のものとなりました。市場はギリシアがユーロを抜けるのか抜けないのかで、一喜一憂する展開となっています。

ギリシアそのものの経済は極めて小さく、単独では世界経済の動向には影響はありませんが、言うまでもなく、ギリシアがユーロの在り方そのものの存在を再定義するキッカケになっていることがやっかいな問題です。
私のイメージでは、ギリシアに対しては緊縮財政計画を少し妥協してあげる案をユーロ諸国が提示し、話し合いの出来る政府の樹立をギリシア国民に呼びかけると思います。ドイツに頭ごなしに言われると、ギリシア国民は反発してしまうかも知れないので、ユーロ諸国全体でギリシアにラブコールを送る必要があります。一方であまりにも大きな譲歩をすると、今度はユーロ諸国の国民からの批判が強くなってしまうので、声のトーンは微妙な加減が必要です。

たまにスペインの離脱リスクにまで言及する学者がいますが、これはあまりにも飛躍した議論です。スペインの経済はとても大きく、スペインの離脱はユーロの終了を意味しますし、金融市場の混乱はリーマンショックと同じような規模になるでしょう。スペインの成長率予想は下方修正が必要ですが、離脱という話が出るような状態にはありません。

市場の見方ですが、ここまでの下げは循環の中での通常の調整と言えますが、これ以上の下げはショックシナリオの折り込みに入ることになります。ギリシアでの取り付け騒動や、預金封鎖、ユーロ諸国の急速なマクロ指標の悪化、米国の消費者センチメントの悪化などがイメージ出来る範囲のネガティブ材料でしょうか。

私はこれらのすべてが起きる可能性は20%と見ています。世間よりは、やや冷静に見ています。ただ現時点ではナイフが落ちている状態なので、静観していますが。

「相場が早く動いている時は、ゆっくり動き、相場がゆっくり動いている時は、早く動くべし」
これは今でも日本株で最も勝っている某著名ファンドマネージャーである私の師匠から教えてもらった言葉です。今はまさにこのような状態かと思います。
[ 2012/05/24 02:33 ] 投資全般 | コメント(0)
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筆者紹介

check 小松原 周

こまつばら・あまね/ファンドマネジャー・アナリスト
徹底した企業リサーチと業績予想をもとに投資を行う。現役のファンドマネジャーであるため、外部への情報発信において、個別銘柄の投資推奨などは行っておらず、報酬も得ていない。

(会社四季報より引用)

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