仙人の祈り

中国の政策金利引き下げとその背景

中国人民銀行が本日から政策金利を0.25ppt引き下げると発表しました。これにより1年物貸出基準金利は6.31%、1年物預金基準金利は3.25%に低下することになります。

中国の利下げはリーマンショック後の2008年12月以来であり、ギリシア再選挙後にあるかも知れないと言う程度の織り込みであったために、相変わらずサプライズなタイミングでの政策転換でした。

今回の決断の背景としては、主として以下、三つが考えられます。

1)中国景気の持ち直しをより確実なものとするため、流動性供給だけでなく金利面からの緩和も必要との判断した。

2)今年の6~10月のインフレ率の低下がほぼ間違いない状況となった。

3)海外経済情勢の急変によって今後の輸出が著しく悪化する見通しを持っている。

当局の開示が少なく、今後どのような悪材料を見通した上での、金利引下げかが推測の域を出ませんが、積極的な経済政策の実施によって、景気の底割れリスクが小さくなったことはポジティブです。しかし、中国が金利を引き下げるというのは余程のことですので、短期的なネガティブ指標が出てくる可能性には注意したいところです。

特に中期的には資源国に対する悲観的な見通しの修正を金融市場に対して迫るものと捉えられ、豪州やブラジルなどにはポジティブに効いてくるでしょう。
[ 2012/06/08 04:13 ] 投資全般 | コメント(0)
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筆者紹介

check 小松原 周 (あまね);

ファンドマネージャー・アナリスト。日本株(東京)や米国株(ウォール街)の経験が長く、取材した会社は5,000社を超える。徹底したリサーチと業績予想に基づき投資判断を行うファンダメンタリスト。

*ブログ記事は、どのような場合であっても個別銘柄の投資判断に関して述べることはありません。

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