仙人の祈り

米国株の独歩高トレンド続く

米国株は一週間の上げとしては年初来で最大の上げとなりました。歪んでいた市場のマグマが吹き上げたと言ったところでしょうか。

S&P500は寄り付きこそ、昨日のアジア・欧州の下げを受けて下がりましたが、すぐに切り返し、月曜日から続いている上昇トレンドのラインへ沿って上がって行きました。バーナンキの演説の次の日の米国相場が、アジアの利食いの流れに逆行して上昇したのはインパクトが大きいですね。

足元で下げが加速していた原油も反発、米国10年債金利は米国時間中は上昇し1.635%ですが、スペインとイタリアの金利も上昇しています。スペインの銀行に関するスケジュールは、11日にIMFによるスペイン金融システムに関する報告書が出され、21日に外部機関が行うストレステストの第一次段階の結果が公表されます。救済案がまとまるには時間が掛かりそうですが、取り合えずは動いているようです。

私の週明けのイメージは、リスク資産はあと数日間、上昇トレンド継続ですが、その後調整が来るのではないかと思います(あくまでもイメージですが)。多くのリスク資産が転換線を上へブレイクしており、豪ドル/円は本日78.44の基準線もブレイクしています。過去、このパターンは何故か数日まだ上を追い、その後再び調整しています。

来週はギリシア選挙前の週となるので、後半へ向かう程様子見ムードが高まってくるのではないでしょうか?結局のところギリシアの行く末は「マジでどちらかわからない」状態です。
[ 2012/06/09 05:41 ] 投資全般 | コメント(2)
ギリシアの選挙後
17日にギリシアの選挙で、ユーロ脱退が決まったら、株価の方はどのような動きになると思いますか。そのあとすぐにFOMCがあるのですが、まさかのQE3などあると思いますか?QE3自体アメリカの最後の切り札と思うのですが、今の状態で出すようには見えないのですが・・。
[ 2012/06/09 17:26 ] [ 編集 ]
Re: ギリシアの選挙後
ギリシアの再選挙は第一党と第二党の議席がある程度、拮抗した状態で終わると思います。つまりすぐには残留か脱退かは決まらず、欧州から緊縮予算の譲歩を交渉するような、すったもんだの展開が予想されます。その後、脱退が決まった場合には、株価は下落すると思います。

ユーロの脱退は始めてのケースであり、実務的にもカストディ(有価証券の保管)などが極めて混乱することが予想されます。

QE3は次のFOMCで決定されることはないと思います。考え方はシンプルで、株価が相当下がっていない限りは、QE3はやらないと思います。

バーナンキやドラギ総裁、白河総裁、南アフリカの総裁でさえ、最近、中央銀行が量的緩和に踏み切ることに慎重な姿勢を見せています。リーマンショック後の異常な程の量的緩和が、資本市場のルールを変えてしまっていることに恐れを感じ始めていると言えます。景気が悪いから量的緩和という図式は永続性がなく、将来の更なる破滅的な破壊をもたらすリスクが上昇してしまいます。よって、量的緩和の可能性は以前よりもハードルが高くなってきていると思います。

リーマンショック以後、金融市場のルールはハッキリ言って、無茶苦茶です。実際の富の裏付けのないお金が、突然湧いてきたような状況です。ウォールストリートでデモをやっている人の方が、真実を分かっている気がしています。
[ 2012/06/10 00:45 ] [ 編集 ]
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筆者紹介

check 小松原 周

こまつばら・あまね/ファンドマネジャー・アナリスト
徹底した企業リサーチと業績予想をもとに投資を行う。現役のファンドマネジャーであるため、外部への情報発信において、個別銘柄の投資推奨などは行っておらず、報酬も得ていない。

(会社四季報より引用)

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