仙人の祈り

FOMC声明文の内容

午後1時30分に発表されたFOMCの声明文ですが、市場の予想通りオペレーション・ツイストを年末まで延長することが発表されました。

ただし、市場の予想と違ったのはオペレーション・ツイストの規模でして、今回の延長によって購入する規模は$267Bilと、市場の予想の$150Bilを上回るものとなりました。また、購入する資産は6年~30年物とこれまでと変わらなかったものの、購入したことによるバランスシートの増加分を減らす手段として、年内に満期償還する分を再投資しないという新手法を導入しています。

さらに、声明文中には、必要であれば追加の行動に出る用意があるとのコメントが挿入されており、事態が悪化すればQE3もあるとの姿勢をにじませています。この他、“労働市場の回復は足下で減速している”、や“家計消費は年初よりも緩やかなペースの増加にとどまっている”など、景気の見方を下方修正するようなコメントが挿入されています。インフレ圧力の低下を確認するコメントも挿入されています。

経済成長率に関しては“非常に”緩やかにしか加速していかないと予想している、とあり、前回の緩やか(gradually)という部分にveryが挿入されており、GDP成長率予想が2012年だけでなく、2013年及び2014年も下方修正されました。
(The growth forecast for 2012 has been revised down by half a point to a range of between 1.9% and 2.4%. Growth for 2013 and 2014 was also revised down by a few tenths of a percentage point. )

これらを受けて、政策金利に関しては、少なくとも2014年遅くまで異例の低水準にすることが正当化されるとしています。

短期的にはノーサプライズですが、2013年,2014年まで低成長が続く見通しはネガティブです。世界最大の経済がこのような状況であるというのを改めて噛み締める必要があるかも知れませんね。
[ 2012/06/21 05:53 ] 投資全般 | コメント(2)
FOMC
今回のFOMCで、DOWが失望売りになると結構の人が予想していましたが、粘りましたね。流れが変わってきてるように思うのですが、VIXもかなり下げてきてますね。ギリシャ通過しただけで非常に楽観的になっているのが、信じられません。来週欧州首脳会議などがあるのですが、どのような方向になるか気になります。スペイン、イタリアの問題を封じ込めるような政策などがあるのでしょうか。
[ 2012/06/21 06:05 ] [ 編集 ]
Re: FOMC
欧州ソブリン問題の解決には程遠い状況ですが、相場というのは理由を見つけては上げたり下げたりしますので、何とも難しいですね。

イタリアのモンティ首相の案(ESM/EFSFでスペイン/イタリア債などを購入)にメルケル首相も理解を示している、などの報道がでているようですが、まずありえません。本日はフィンランドが正式に同意できないとコメントを発表しています。

また仮にモンティ案が採用されたところで、問題の解決には何らなりません。欧州が抱えている問題は大きく、先日のスペイン銀行支援(100Bil.ユーロ)を経てもこれらの問題はなんら解決されておらず、市場が安心するにはまだまだ道のりが遠いです。

最大の問題は成長率という根本的な問題。そして、一部周辺国のsolvencyの問題、更にこれに関連しますが政府負債のmutualizationの問題。結局、ESM/EFSFではこれらを解決することはできず、最終的にはやはりECBが動くしなかないです。銀行セクターの問題についても、ソブリンと切り離したスキームでの資本増強プランが不可欠ですし、まだそこまでの議論は進んでいません。
[ 2012/06/21 06:45 ] [ 編集 ]
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筆者紹介

check 小松原 周

こまつばら・あまね/ファンドマネジャー・アナリスト
徹底した企業リサーチと業績予想をもとに投資を行う。現役のファンドマネジャーであるため、外部への情報発信において、個別銘柄の投資推奨などは行っておらず、報酬も得ていない。

(会社四季報より引用)

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