仙人の祈り

日本が円安トレンドを歩み始めたら

最近ドル円が奇妙な動きをしています。本日もドルは全面安ですが、対円のみ上昇しています。QE3を実効すると思ってショートしていた人のショートカバーが主体である可能性が高く、円安トレンドと考えるのはちょっと厳しいかもしれません。

先日のFOMCで米国のGDP成長率は今年、来年、再来年分まで下方修正されており、米国10年債金利も未だ1.67%にある状況です。為替の動きは超短期では訳のわからない動きをしますが、日足のトレンドは基本的に金利差のトレンドと同じになります。

金利差トレンドからかい離してドル高円安が起こるとすれば、それは日本売りという意味での円安が来るという場合です。しかし、世界の金融市場は、日本の将来を値踏みして価値を織り込みに行く程、誰も日本などに注目していません。

私も長期的に円は円安へ向かうと思っていますが、次の円安局面は、今の円高局面よりももっと深刻さが増してくるはずです。円安メリットを受けるはずの企業は、そもそも海外移転してしまっていますし、食糧から生活雑貨までが、鬼のように値段が上がって来ます。

日本国内の企業収益は恐ろしいスピードで悪化し、また日本の唯一の武器であり、先人たちの遺産でもある経常収支が、赤字に転落することが見え始めて来ます。政府日銀はドルを売って円安を止めようとするでしょうが、百歩遅れて危険に気付いた日本国民が円を売りまくるでしょうから、もう止められません。

このようなことは現実には起こらないと思うかも知れませんが、平均的な日本人の教育水準や考え方を見ていると、むしろ最もライクリーなシナリオに見えてきてしまいます。資源の何もない国を大国へ成長させた先人たちは、本当に偉大であったとよく思います。きっと彼らの世代は最初は「ただ欲しかった」、それだけであったと思います。そしてその強い思いが気付けば自分自身を成長させて、破竹の勢いでイノベーションを起こして行ったのでしょうね。
[ 2012/06/23 07:10 ] 投資全般 | コメント(0)
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筆者紹介

check 小松原 周

こまつばら・あまね/ファンドマネジャー・アナリスト
徹底した企業リサーチと業績予想をもとに投資を行う。現役のファンドマネジャーであるため、外部への情報発信において、個別銘柄の投資推奨などは行っておらず、報酬も得ていない。

(会社四季報より引用)

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