仙人の祈り

雇用統計ショック、再び

非農業部門雇用者数は前月比8.0万人増となり、4月、5月、に続き3か月連続で10万人を下回る数値となりました(コンセンサス:10万人増)。株価はQE3期待で上昇かと、思いきや、本日は素直に下がりました。欧州でのきな臭い噂がセンチメントを悪化させていることもありそうですね。

労働生産性、労働時間に対して一定の前提を置くと、経済成長率が2%の世界では毎月の雇用増ペースは5-10万人程度が妥当という見方があります。もちろん、欧州信用不安や中国の景気減速など新たなショックが加われば、雇用の伸びはさらに鈍化する可能性があります。

6月雇用統計のFRBの金融政策に対するインプリケーションですが、まだQE3を誘発するほど弱くないと考えられます。過去、QE1を発表したとき(2009年3月)、バーナンキ議長が講演でQE2を示唆したとき(2010年8月のジャクソンホール講演)、オペレーション・ツイストを発表したとき(2011年9月)と比べると、4-6月期の非農業部門雇用者数の増加ペースはそれほど弱いものではありません。QE3の発動には、景気の一段の悪化、あるいは雇用の伸びのさらなる鈍化が必要だと考えています。

次の注目は来週の中国GDPですかね。これがショッキングな結果であれば、昨年の今頃と同様、グローバルリセッションの言葉が市場参加者の頭から離れなくなってしまいます。
[ 2012/07/07 03:19 ] 投資全般 | コメント(0)
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筆者紹介

check 小松原 周

こまつばら・あまね/ファンドマネジャー・アナリスト
徹底した企業リサーチと業績予想をもとに投資を行う。現役のファンドマネジャーであるため、外部への情報発信において、個別銘柄の投資推奨などは行っておらず、報酬も得ていない。

(会社四季報より引用)

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