仙人の祈り

「若者よ海外へ出よ」の罠 – 貧困ビジネスの論調に惑わされるな

最近、著名人などがこぞって若者に伝えていることがある。それは、おおまかに以下の3点に集約される。

1.英語を勉強しろ
2.海外に行け
3.プロマネ・プログラミング・金融などの能力を身につけろ
  
一見するとこれらは聞こえが良いように見える。しかしながら、これらには重大な罠が隠されていると感じる。何故なら、
  
1.本人が海外に行っていない。また海外で成功した経験がないのに知ったかぶりで話をする。イチローのように大成功したレアケースを上げ、あなたならできると洗脳する。

2.英語ができて専門分野に詳しい有能な人なんて海外に沢山いるのに、就職できない若者に「日本がだめだから外へ行け!」とは軽率すぎる。

3.海外でも所謂、自国バイアスがある中で、海外はフラットで自由競争だというイメージを植えつけている。
これらは所謂、貧困ビジネスの一環として生まれた論調であり、言っている本人はこのような自分勝手なことを言って信者を増やし、収入を得ようとしているだけというのが実情であろう。

あるデータによると、海外で働く日本人の就業人口の多いものは、寿司職人
、理容・美容師 、ツアコン 、日本語教師 、武道講師 、IT系全般、ハウスキーパーである。プロマネや金融への道は狭い。

英語英語とよく言うが、例として英語を公用語した楽天のビジネスのどこに英語が必要であるのかが投資家としてはよく理解できない。第二外国語で行う会話は、論理的思考のレベルが大きく落ちるし、組織としてはデメリットの方が大きい。

実際、海外で働いている私に言わせれば、日本語でキチント仕事が出来ないことを、英語力でカバーすることなどは絶対に出来ない。しかし、逆は十分にある。英語は第二外国語として、専門的な用語を踏まえて、基本的なことを話せれば実はそれ程問題にならないが、仕事のスキルは語学でカバーできるものではない。

英会話の宣伝がやけに多いが、これらも貧困ビジネスを生業とする人達である。英会話の教材で勉強したことが、海外の仕事の現場で役立つとはまったく考えられない。
[ 2012/10/16 06:05 ] 経済社会 | コメント(2)
アメリカで成功してる日本人って
やはり、日本の大学も出てアメリカの大学院も出て、その中でも特別頭のいい人ばかりです。
日本の大学では主席ばかりでしたよ。金融ではほとんどMBAは当たり前だしDBAないとね、今はもう。私はウォールストリートで働いてましたが、彼らが東京で働いてもやり方が違うので逆に東京では仕事できないですよたぶん。
[ 2012/12/17 18:40 ] [ 編集 ]
Kristyさんコメントありがとうございます。

そうですね。私もウォール街と日本の両方を経験していますが、日本の仕事スタイルは馴染めませんね。運用は知的なゲームですが、日本では個々の能力を押しつぶしてでも、全体の規律や体面を守ろうとしますからね。

今後とも、いろいろなご意見を頂けると助かります。
[ 2012/12/17 19:47 ] [ 編集 ]
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筆者紹介

check 小松原 周

こまつばら・あまね/ファンドマネジャー・アナリスト
徹底した企業リサーチと業績予想をもとに投資を行う。現役のファンドマネジャーであるため、外部への情報発信において、個別銘柄の投資推奨などは行っておらず、報酬も得ていない。

(会社四季報より引用)

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