仙人の祈り

米大統領選 - オバマが再選されると予想

16日に行われた2回目の米大統領選公開討論会では、CNN とCBS 両テレビの調査によると、今回の討論会ではオバマ大統領が優勢との回答がそれぞれ46%、37%となり、ロムニー優勢と回答した同39%、30%を上回った。

1回目の公開討論会(テーマは内政)では、オバマ大統領は守勢に回り、CNN 調査によるとロムニー勝利が67%に対してオバマ勝利が25%に留まるという厳しい結果となり、オバマ大統領は支持率でも逆転を許していた。何としてもロムニーに大統領になってもらいたいウォール街は喜んだに違いない。

2回目の公開討論会は、1回目の討論会に外交問題などのテーマが加わったという違いはあったが、討論内容に目新しいものは見当たらなかった。変わったのは、オバマ大統領がロムニー氏に対してより強気で攻撃的な姿勢を見せたことである。

例えば、オバマ政権が石油・ガス開発許可を制限し、生産が低下しているとロムニー氏が述べたことを途中で遮り、「全く事実ではない」と否定した。また、ロムニー氏が中低所得者層を軽視する発言を取り上げたり、投資会社時代に米国から中国に雇用移転をしている企業に投資した過去を指摘し、ロムニー氏へ攻撃的な姿勢を見せた。これが視聴者にオバマ大統領優位と印象付けたようだ。

金融マンとしてはロムニーの方が何かと有難いことになりそうだが、私の「感」は最初からオバマであったので、これらの動きにサプライズはない。何というか、ロムニー&共和党では旧来のアメリカのままという印象が強いのだ。

個人的には、アメリカ経済もリーマンショック以後、根底に流れる部分からゆっくりと変わってきていると感じている。それは昨今の「Occupied Wall Street(ウォール街を占拠せよ)」という運動にもよく現れている。国民は金融主導型の強いアメリカが、結果的には自分たちに何も恩恵をもたらして来なかったことに気付き始めているのではないだろうか。

ちなみに、これまで登録有権者の10%が期日前投票を実施したとされ、ロイターの調査ではそのうち55%がオバマ大統領に、43%がロムニー氏に投票した模様。ここでも、オバマ大統領の優勢が示されている。
[ 2012/10/20 02:51 ] 経済社会 | コメント(0)
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筆者紹介

check 小松原 周 (あまね);

ファンドマネージャー・アナリスト。日本株(東京)や米国株(ウォール街)の経験が長く、取材した会社は5,000社を超える。徹底したリサーチと業績予想に基づき投資判断を行うファンダメンタリスト。

*ブログ記事は、どのような場合であっても個別銘柄の投資判断に関して述べることはありません。

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