仙人の祈り

米国第3四半期決算 - 下方修正相次ぐが市場想定内

米国株市場は昨日ヘッド&ショルダーが完成しており、本日はセオリー通り、大きく下落。株というのは上昇する時も下落する時も、その時々によって解釈は後付されるものだが、ここ最近の下落はファンダメンタル相場への転換の可能性を示唆していると言えるだろう。

3Q決算は全体の2割程が発表しているが、EPSビート率は60%とまずまず。しかし売上ビート率が38%と低いスタートとなっている。ただ、2Qも同じように売上ビート率が最初は40%付近であったので、まだまだ見極めが必要だ。

4Qの増益率については、直近でコンセンサスが+9.5%となっている。テクノロジーやインダストリアルなどは下方修正が相次いでいるが、金融など内需系は逆に上方修正されており、今のところ大きな変化はない。ポイントはこの4Qの増益率が下方修正されずに済むかどうかというところだろう。3Qが減益というのはすでに織り込まれていることであるが、4Qが想定通りの増益に戻るのであれば、米企業業績に対する懸念は一定程度で収まるだろう。

企業の設備投資計画はどんどんと下方修正されているので、企業は来年以降も世界経済が急に強くなるようなことはないと見ているということだ。主要な中央銀行の政策を見ても、歴史的な超緩和状態が続いている。資本主義世界が長期の低成長期に入っている可能性は誰もが認めるところであり、リーマンショックから4年経った今でも出口戦略すら議論に上っていない段階である。
[ 2012/10/24 02:41 ] 投資全般 | コメント(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
筆者紹介

check 小松原 周

こまつばら・あまね/ファンドマネジャー・アナリスト
徹底した企業リサーチと業績予想をもとに投資を行う。現役のファンドマネジャーであるため、外部への情報発信において、個別銘柄の投資推奨などは行っておらず、報酬も得ていない。

(会社四季報より引用)

記事の募集
  • 社会全般や政治・経済に関して、記事の寄稿を募集しています。お名前、タイトル、本文を記載しこちらまでお送り下さい
お問合せ
  • 出版・メディア関係の方のお問い合わせはこちら

管理人(Macoちゃん)が責任をもって小松原氏へ転送致します
人気記事(当ブログ内)
記事検索