仙人の祈り

中国政府の追加財政政策 - 鉄道投資が拡大

先月のエントリーで中国政府高官が地下鉄などインフラ投資に前向である模様と書いた。最近の動きとしては、当局はまだ地下鉄までは行かず、既存の鉄道網の投資に注力しているようだ。

当局は最近数ヵ月間で、以下の3つの措置を行ない、鉄道投資を拡大に転じさせている。

① 鉄道整備計画の拡大

鉄道建設予算を従来の4000億元から6200億元へ増額した。その結果、2012年10-12月期の鉄道投資額は1-9月の総額に匹敵する見通しとなった。

② 鉄道部の借入に対する政府保証の付与

鉄道部の借入に政府保証を付与した。これにより与信コストが大幅に低下し、投資リスクが低下する。

③ 鉄道会社の7社への分割

鉄道会社を7社に分割した。これにより、銀行は1社当たりのエクスポージャーの上限規制(15%)を回避できるようになる。

2011年7月の温州市の高速鉄道の事故以来、中国の鉄道建設は急速に減速していた。しかし、今年に入り国内経済の成長性に減速感が出始めており、政府としては最も手っ取り早く効果の出る鉄道投資を増額したのであろう。

このあたりの動きは投資家としては想定済みではある。注目は、一方で危険な状態が続いている住宅バブルのソフトランディングが出来るかどうか。これが解決しない限りは、中国経済がこのまま復調すると言える程の査証にはならない。

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China_railway.png
[ 2012/11/06 21:22 ] 投資全般 | コメント(0)
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筆者紹介

check 小松原 周 (あまね);

ファンドマネージャー・アナリスト。日本株(東京)や米国株(ウォール街)の経験が長く、取材した会社は5,000社を超える。徹底したリサーチと業績予想に基づき投資判断を行うファンダメンタリスト。

*ブログ記事は、どのような場合であっても個別銘柄の投資判断に関して述べることはありません。

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