仙人の祈り

日本発のコンテンツがブレイク出来ない理由 - ロリコンは完全にアウトです

日本ではエヴァンゲリオンの新作映画が本日公開となったそうだが、女性用下着の最大手であるVictoria Secretが、先日NYで開催したショーで、綾波レイが着ているプラグスーツのデザインを完全にパクった衣装を披露していたというニュースがあった。


eva-victoria.pngネットでは「著作権者は訴えるべき」「まるで中国人」という声もあったが、冷静に考えると、もしかしたら新作映画の話題づくりのために、むしろガイナックスなどの製作者側がお願いして、このようなデザインを登場させてもらった可能性がありそうだ(当人たちは知らなかったとコメントしているが)。

何故ならVictoria Secretからすると、まったく知名度のないエヴァの意匠を盗用しても、リスクが大きいだけでまったくメリットがない。米国企業というのは、著作権や意匠権などには細心の注意を払っており、特にブランド企業に至っては、それを監督する専門部署があるくらいである。意図せず盗用したなどと言うことは、基本的に起こり得ない。

何れにしても、日本では人気のエヴァンゲリオンは、オタク文化の中で支持を得ているが、残念ながら欧米ではまったく流行っていない。ドラゴンボールZやポケモンは流行ったが、エヴァンゲリオンは、結構なプロモーションコストを投じているにもかかわらず、大衆の心は掴めていない。

理由はいろいろあるだろうが、一つ明らかなのは、米国人は「陰鬱」とか「哀しみ」とかいう繊細な要素は、エンタメに求めていないということがある。米国で最近大ヒットした映画にディズニーの"アベンジャーズ"があるが、彼らは基本的に、愛と勇気とド派手なアクションがないと、コーラとポップコーンがすすまないのである。
エヴァの世界観では、主人公や他の主要キャラが哀しいバックグラウンドの下に生まれていて、ココロに傷を負っている設定だが、正直、米国人にはシンジ君のか細い内省的な性格は、全然共感できない。母は他界し、父に愛されていないからといってイジイジしているシンジ君は、自身の憧れるヒーローにはなり得ないのである。

綾波レイは謎めいていて可愛いところがファンに愛されているが、米国では綾波レイのポスターを部屋に貼っていたら、奥さんにロリコン容疑で訴えられてしまう。欧米人の感覚としては、ロリコンはそれだけで完全にアウトで、ジョークでもドン引きされるネタである。幼児性犯罪者にはGPSが埋め込まれ、携帯アプリで市民から監視される程である。

Victoria Secretは下着のお姉さんの写真を前面に押し出したプロモーションでのし上がった会社で、NYのミッドタウン界隈ではデカデカとした広告を出しているが、上の写真にあるように、小麦色で筋肉質のスーパーモデルが下着を付けているので、あれは"破廉恥"ではなく"健康美"ということでOKとなっている。

日本発のコンテンツは非常にクリエイティブだが、特に近年、幼児化、オタク化した方がヒットする傾向にあり、グローバル展開を考えた時には逆にそれが障害になってしまっている。ジブリの映画もかなり昔から米国で売り込んでいるが、ヒットしないのは同様の理由であると考えている。兎に角、ロリコンは完全にアウトなのだ。

CNNも、普段は日本のネタはガン無視のくせに、AKB48には我慢がならなかったらしく、「子供に性的な表現をさせて金儲けをするとは、日本のエンタメ業界は犬畜生にも劣る」と、特集を組んで痛烈に批判をしていた。ロリコンは、欧米人の騎士道では特に触れてはいけないエリアであるため、日本のコンテンツ業界は海外展開する時には注意を払った方がよい。

Ceronでの記事はこちら
[ 2012/11/17 21:42 ] 雑感 | コメント(3)
ワンピースは人気ありますか?
私も女だからか、ロリコンはぶぶーっです。
日本ではオタクが容認されて、これも文化と認めた風潮もありますが
旦那か息子の部屋にフィギュアなんてあった日は、本気で失望して泣くかもしれません(笑

私はワンピースにはまってるのですが、これはアメリカでは
人気ないですか???
内容的には明るく、前向き、正義、勇気、友情があふれてるんですが(・_・)>
[ 2012/11/17 22:33 ] [ 編集 ]
るんさん、いつもありがとうございます。そちらは土曜日の夜ですか。
ワンピースは英語版でコミックが出ていますが、まだ全然注目されていません。ただおっしゃるように、愛と勇気とサクセスストーリーは米国人にも受け入れられやすいので、もしかしたらこれからくるかもしれませんね。

エース救出のところは良かったですが、新世界に入ってからまた中だるみして来ている感じがしますので、ちょっと心配しています。
[ 2012/11/17 22:54 ] [ 編集 ]
うわー!
同じ意見です( ̄▽ ̄)
[ 2012/11/17 23:22 ] [ 編集 ]
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筆者紹介

check 小松原 周 (あまね);

ファンドマネージャー・アナリスト。日本株(東京)や米国株(ウォール街)の経験が長く、取材した会社は5,000社を超える。徹底したリサーチと業績予想に基づき投資判断を行うファンダメンタリスト。

*ブログ記事は、どのような場合であっても個別銘柄の投資判断に関して述べることはありません。

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