仙人の祈り

コネチカットでの惨劇 - 銃では防衛できない負の連鎖

コネチカットで発生した銃乱射事件は、子供20人を含む、26人が犠牲になるという悲劇となった。

私もたまに事件が発生した街の近くに本社を置くスチュアート社(Shelaton Hotelを運営)に行くが、あの辺りは自然豊かで美しい地域だ。

今回のような事件が起きると必ず一般人の銃の所持を禁止するべきという世論が出るが、結局、共和党の支持基盤である「全米ライフル協会(会員400万人)」が猛反対するため、いつまで経っても話が進まない。

gomart.jpg写真のように、共和党の下院議員は、「銃を所持していれば、校内で銃声を聞いたとき 、教員が銃を取り出して反撃できた」と、銃の有用性を強調する。アメリカ人の銃に対する考え方は、世界標準から大きな隔たりがあることがよく分かる。
私の意見では、銃の所持は禁止するべきである。当然だろう。アメリカは国土が広く田舎が多いため、自衛のために銃の所持が必要という意見があるが、他の国土の広い国では、銃は規制されており、単なる言い訳に過ぎない。

今回の犯人のような人物は確率的には必ず存在するため、それを防ぐことは出来ない。明らかなのは、銃が簡単に手に入らない状態であれば、このような痛ましい事件は起きなかったということである。ゲーム業界に責任があるような論調は間違っている。

銃を規制してしまうと悪人だけが銃を持っている状態になり不公平だという意見があるが、そんなに自衛したければ銃以外の武器で武装したり、防弾楯などで防御力を高めればよい。実際、突然襲ってくる敵に銃で弾を当てることなど、素人には出来ない。

銃の完全規制が出来ないのであれば、自動小銃やM40のようなライフルの所持を禁止し、散弾銃のみを許可するというのはどうか。もし今回の犯人が散弾銃しか持っていなければ、子供の楯になって亡くなった勇敢な教師の誰かが、次の弾込めをしている隙に取り押さえていただろう。

事実、オバマ大統領は、今回の事件で使用された自動小銃の販売を禁止することをすぐに発表した。同型の銃はスーパーマーケットでも売っている程入手が簡単な銃であり、アメリカの銃社会の異常さを表している。

驚くべきことに、オバマ大統領の発表後、同型の銃は全米で完売となってしまった。国民から銃を取り上げることは相当に大変そうであるが、オバマ大統領が一歩踏み出してくれたことは素晴らしいことだと思う。

米国メディアには、銃の所持では自衛は出来ないという例をもっと取り上げて欲しい。銃社会が根絶されるよう祈っています。
[ 2012/12/20 18:00 ] 経済社会 | コメント(0)
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筆者紹介

check 小松原 周

こまつばら・あまね/ファンドマネジャー・アナリスト
徹底した企業リサーチと業績予想をもとに投資を行う。現役のファンドマネジャーであるため、外部への情報発信において、個別銘柄の投資推奨などは行っておらず、報酬も得ていない。

(会社四季報より引用)

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