仙人の祈り

価値にお金を投じる - ポチポチ病の処方箋(その2)

(その1はこちら)ポチポチ病への処方箋はやはり、投資とは何かという基本に立ち返ることが一番である。(アゴラ出稿)「お金の教育のススメ」でも述べたが、投機と投資は別のものである。投機とは確率にお金を投じるものであり、投資とは価値にお金を投じるものだ。

結論から言うと投機では勝てない。簡単に考えた方がわかりやすい。確率にお金を投じて勝てるなら、すぐにそこで裁定取引をする人が現れて、完全に中立な確率にまで調整されてしまう。短期売買で儲けている人は、ごく一部の不必要にラッキーな人であり、彼ら自身が今後大負けするリスクがあるのが現実だ。彼らが必死で追いかけているのものは、実は自分の尻尾である。

暴落例として、パチンコはやればやる程、その投下した金額の30%を失うシステムになっている。何故なら、パチンコ屋の粗利益率は30%と決まっているからだ。「トータルで勝っている」と言っている人は、ある一瞬だけを切り取っているか、単に記録と計算が出来ていないだけである。

株に投資する場合は確率にではなく、価値に投資をしているという基本をもう一度考えてもらいたい。そして、その会社のオーナーになるということの意義を感じてもらいたい。
バフェットは「良い会社の株を買ったなら売る時のことなど考えなくてもよい」と言う。業績が伸び続けている会社であれば、長期的にはそれに応じて株式価値も向上していくのだから、それをずっと味わっていけばよいのである。

良い会社というのは、当然業績が伸びていく会社であるが、自分がその会社の株主になりたいかどうかということも、もう一つの大切な視点である。いくら業績が伸びるからと言っても、自分が応援出来ないような会社であっては長期的に保有するほどのモチベーションがなくなってくる。

相場というのは魔物が住んでおり、一寸先は真っ暗闇である。どんな株でも必ず理不尽なまでに下がる時がある。そんな時でも自分が応援したいような会社であれば、精神的にもそれが支えとなり、安易に損切りしてポジションを解消してしまうこともなくなるだろう。

自分が好きなWebサービス、レストラン、ゲーム会社、鉄道会社など、何でも良いが、自分がその会社のオーナーであることでワクワクするような会社に投資することを心掛ける習慣を付けことが大切だ。

このようなことは言われなくても分かっていると思うかも知れない。しかし、ポチポチ病を発症していると、このような合理的な判断さえ出来なくなってしまうのである。そして、お金と、時間と、精神力を削っていき、最終的には相場から退場を余儀無くされるのである。

投資とは、価値にお金を投じていること。これが、ポチポチ病を防ぐための唯一の処方箋である。
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2013/02/13 21:29 ] [ 編集 ]
Re: ポチポチ病
花助さん、コメントありがとうございます。

長文ありがとうございます。
まず、花助さんの夢を壊すようでなんですが、私も花助さんと同じように、かなりの含み損を抱えているポジションを持っています。しかし、私はその投資先が長期的に価値が上昇すると信じているので、配当を噛み締めながら、安く買い増し出来ることに感謝し、毎月少しづつ買い増ししています。

メンタル面では、当エントリーで書いた内容に加えて、自分はこの会社の株を何株持っているということを意識することです。株価が下がろうが、花助さんが保有している株数は一枚も減っていないことを考えて下さい。配当をもらう権利も、将来株価が爆騰した時のキャピタルゲインを得る権利も、一つも減っていない訳です。○○株を○枚、資産として持っているということを意識することです。

今、時価でいくらの資産を持っているという考えは捨て、○○株を○枚持っているという、株数を意識することが大切です。

事実、本当のお金持ちはこのようにしか考えていません。時価でいくらかは全然頭にないのに、○○株は何枚、△△株は○枚と、枚数だけは完璧に覚えていたりします。

そんなところでしょうか。
[ 2013/02/13 21:58 ] [ 編集 ]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2013/02/15 01:21 ] [ 編集 ]
Re: ポチポチ病
花助さん、コメントありがとうございます。

何かのお役に立てば何よりです。コメントはどのようなものでも大歓迎ですので、いつでもして下さい、お待ちしています。
[ 2013/02/15 08:44 ] [ 編集 ]
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
筆者紹介

check 小松原 周

こまつばら・あまね/ファンドマネジャー・アナリスト
徹底した企業リサーチと業績予想をもとに投資を行う。現役のファンドマネジャーであるため、外部への情報発信において、個別銘柄の投資推奨などは行っておらず、報酬も得ていない。

(会社四季報より引用)

記事の募集
  • 社会全般や政治・経済に関して、記事の寄稿を募集しています。お名前、タイトル、本文を記載しこちらまでお送り下さい
お問合せ
  • 出版・メディア関係の方のお問い合わせはこちら

管理人(Macoちゃん)が責任をもって小松原氏へ転送致します
人気記事(当ブログ内)
記事検索