仙人の祈り

次世代デバイス - ウェアラブルコンピュータの最新動向

米国ではWearable Computer(身に付けられるコンピューター)という概念が次の投資テーマとして注目されている。

これは元々MITのメディアラボで最初に提唱された概念で、超小型のパソコンやセンサー、通信機器を組み合わせて、より近未来的なデバイスを作ろうとするものである。2012年のCESでは各社から多数の試作品が展示されており、盛り上がりを見せてきている。

グーグルメガネこの分野で先行しているのがGoogleのメガネ型ヘッドアップ・ディスプレイ「Project Glass」であり、すでに開発者向けに出荷し、2014年には発売される見込となっている。

写真のように、見た目はメガネだが、スカウターのようにグラスに映像が写り道順を教えてくれたり、そのまま見ている画像を写真や動画として送信したり、テレビ電話をしたり、メモを書いたりできるらしい。

私はGoogleのことだからもっと面白いアイディアやコンテンツを載せてくるだろうと考えている。「メガネで見た人の年収が表示されるソフトを入れて欲しい」と冗談で先方へ伝えたら結構ウケたが、Googleが本気になればそれくらいできるだろうという意味で言った。

近年の最新鋭のデバイスは、どう考えても元のアイディアは日本の漫画から来ているというものが多い。ガンダムを水道橋重工のような資本力の小さい会社が作っている間に、米国大手がお手軽なところから空想の世界を実現させて富を得ている。

スマートウォッチAppleも次世代のスマートウォッチを開発中という噂があり、先に上市しているPebbleやソニーと真っ向から競合することになりそうだ。この市場ではナイキやアディダス、モトローラなども製品を投入しており、2017年の市場規模は9,000万台という、巨大市場となることが見込まれている。

Appleはリストバンドに装着できる大きさの「iPod Nano」(第6世代)の販売を終了しており、次世代のウェアラブルコンピューターで市場を制覇することを狙っている。

スマートウォッチは、Appleの製品ラインナップにもぴったりはまる。現在同社の製品ラインナップは、ディスプレイの小さい方から順に「iPod Shuffle」「iPod」「iPhone」「iPhone 5」「iPad mini」「iPad」「MacBook Air」「MacBook Pro」「iMac」「Cinema Display」となっている。

これらの豊富なデバイスラインナップと、使いやすいインターフェイス、洗練されたデザイン、音声認識技術Siri、外部開発者のエコシステム、Retina Displayなどの最先端の表示技術があれば、Appleのスマートウォッチは競争力のある製品となる予感がする。

何れにしてもウェアラブルコンピュータは今後の投資テーマとなりそうだ。米国では、日系企業が超高解像度の4Kテレビを発表する横で、Google、Appleを始めとして、複数のベンチャー企業が次世代のWearable Computerのアイディアを発表する。

この差がどれ程の差であるかよく分かるであろう。消費者がワクワクすることを提供しようとする米国企業と、自社の技術を売りつけようとする日本企業。いつまでこのパターンを繰り返す気であるのだろうか?
[ 2013/02/23 18:00 ] 投資全般 | コメント(8)
も~っ
携帯を何度も失くしてきた私は、リストバンド付が、いつ出てくるのか10年は待ってました( ̄▽ ̄)まだ?

でも今は、手袋の指先にセンサーが付いていて、エアー上でブラインドタッチした文が画面に出てくるのができないかな~と思います。
グーグルさんなら、できない技術じゃないでしょ?と、私も言ってみようかな♪( ´θ`)ノ
…その前に、
アンタ、ダレ?と言われそうですが笑
[ 2013/02/23 23:01 ] [ 編集 ]
Re: も~っ
るんさん、コメントありがとうございます。

> でも今は、手袋の指先にセンサーが付いていて、エアー上でブラインドタッチした文が画面に出てくるのができないかな~と思います。

実はこの技術はすでに開発されています。自分の身振り手振りで文字をかいたり、スマホにタッチするような動作ができます。センサーも何もいりません。未来には製品化されることでしょう。

グーグルメガネのイメージビデオはここで紹介されています。
http://japanese.engadget.com/2012/04/04/google-ar-project-glass/

通信機能さえ発達すればすべてクラウドで繋げるので、手元にあるデバイスは超小型化ができるはずです。グーグルは指輪も開発しているという噂があります。
[ 2013/02/23 23:29 ] [ 編集 ]
攻殻機動隊 - Ghost In the Shell
日本発のこのアニメ、見たことありますよね? メンバー同士がWEBを介してテレパシー通信のような形で連絡を取り合うのですが、実現したらこれこそブレークスルーなイノベーションだと思います。 MIT(もしかしたら国防省?)では既に研究が進んでいるようなことをどこかで聞いたことがありますが、士郎正宗が原作を出したのは20年以上も前ですよ。 改めて彼のクリエイティビティには驚かされます。 革新的なアイディアの多くは、傍流(または反体制)側から生まれやすいものですが、それを商業ベースに乗せていくには体制側(大企業や大学)の協力が必要。 アメリカではアップルやグーグル、MITがその役割を上手く果たしています。 ここなんですよね、今の日本に欠けているのは。 大学や大企業の閉鎖的な文化を変えていかなければ、と切に思います。 MITメディアラボが外国人の伊藤譲一を迎え入れたようなことは、東大の研究機関(例えば東京大学生産技術研究所とか医科学研究所 )は今はやらないでしょう。 如何にして日本全体が「開かれた社会」に変身できるかが今後の鍵だと思います。 閉ざされた社会(会社組織)では、4Kテレビを成功させるのが出世の近道なんですよ。(かつてIBMに改革のために乗りこんでいったルー・ガ―スナーの言葉の通りです、"People respect what you inspect." )
[ 2013/02/23 23:58 ] [ 編集 ]
Re: 攻殻機動隊 - Ghost In the Shell
個人投資家さん、コメントありがとうございます。

攻殻機動隊のアイディアも米国では産学一体で研究されています。電子デバイスと人間の神経をつなげた義手なども出てきてますよね。

漫画を見てよくわかるように、日本人は個人ベースではとてもクリエイティブだと思いますが、ご指摘のようにそれを実現させるような柔軟な組織がないために、多くの機会ロスが生じています。特に半導体の進化が終わり、デバイスの付加価値がなくなってきたために、それが目立つようになってきました。
[ 2013/02/24 00:38 ] [ 編集 ]
指先で!
私は子供の頃から、人差し指に
カメラがついていたら便利なのになぁ~と、思っていました(^.^)
後ろの様子が振り返らなくてもわかるし、
狭いところの探し物もすぐに見つかる
から。
なので、そんな超超小型化が進んでいる
なんて、夢のようです。
指輪にですか!?
すごいですね!
私達が若いうちに是非、現実なものに
なってほしいと思います。
開発者さん方、頑張ってください。
[ 2013/02/24 16:47 ] [ 編集 ]
Re: 指先で!
花助さん、コメントありがとうございます。

指先にカメラが付いていたら楽しいですね。グーグルの指輪にはカメラやプロジェクターや、通信機能が付いているという噂です。プロジェクターで画面を投影して、どこでもPCが使えるというものです。通信さえしっかりしていれば、CPUや記録媒体はクラウドで繋ぐことができるので、デバイスは超小型化が可能です。
[ 2013/02/24 19:46 ] [ 編集 ]
こんにちは
見た人の年収が表示されるソフトのくだり、笑ってしまいました。
しかし「Googleが本気になればそれくらいできるだろうという意味で言った」のところでギクッ。

グーグルなら(その気になれば)それくらいの情報収集力ありそうですね。
メリットだけ享受するのは何事も難しい…(^-^;
[ 2013/02/25 14:39 ] [ 編集 ]
Re: こんにちは
ポムさん、コメントありがとうございます。

ドラゴンボールのサイヤ人が使っているスカウターは、相手の戦闘力を数値化する機械なので、それに類似したものとして、頭の上に年収が表示されたら笑えるなと思ったわけですね。

グーグル先生は個人情報をたくさん持っていて、欧州から訴えられているほどです。グーグルが本気になれば、私の見ているWebの趣味趣向やメールなどから、相当近いところまでプロファイリングできると思うので、怖いですね。
[ 2013/02/25 19:35 ] [ 編集 ]
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筆者紹介

check 小松原 周 (あまね);

ファンドマネージャー・アナリスト。日本株(東京)や米国株(ウォール街)の経験が長く、取材した会社は5,000社を超える。徹底したリサーチと業績予想に基づき投資判断を行うファンダメンタリスト。

*ブログ記事は、どのような場合であっても個別銘柄の投資判断に関して述べることはありません。

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