仙人の祈り

真の医療・介護「改革」とは -「お荷物になるべからず」- 才谷彩加

現在の日本の財政状況が逼迫しているのは、誰の目からも明らかだ。諸問題で解決を急がれるものは多いが、中でも医療費改革は重要であろう。しかし、現行の改革案を目にすると、パッと見は綺麗だが、生命力を感じない造花に写り、「改革」という言葉に未来への活路を見出せない。そこで、医療に取り組む私の立場から、この問題の解決策を探ってみた。

少子化に加え、老人が増える中、医療費は年々かさみ、さらに財政を窮地に追い込む。これは日本だけの問題か?欧米諸国はどうなのか?これを調べてみると、興味深い記事が目に飛び込んできた。実は欧米では、寝たきり老人は少ないらしい。理由はシンプルで、年をとったら食事ができなくなるのは当然で、内服のみで対応し、胃瘻や点滴といった高度な延命治療は施さず早くお亡くなりになるからである。

国民が、これを当たり前のこととして認識しているのが、日本とは大きく異なる点であろう。お年寄りをいたわるという道徳的な日本のあり方は素晴らしい。しかしそれが、家族のプレッシャーになっているのも事実で「何もしなくていいから」と、その気遣いが、寝たきりの老人をかえって寝たきりにする温床にもなる。また、介護疲れから共倒れを招き、心中など痛ましいニュースも後を絶たない。

近年では、対策として安静よりも、軽い運動が推奨されており、ようやく生きることの意味を考え始めたようだが、これでは財政的なリミットには間に合わないであろう。日本の平均寿命は世界一だが、それに続く欧米と、さほど年齢がかけ離れているわけではない点も興味深い。


私が提案するのは、欧米化するべきだということではない。これからは、世界一寿命が長い日本だからこそ実現できる「新改革」として、老人が若者をサポートする社会を構築するのはいかがだろうかと。つまり、逆転の発想で、老人が働き、若い世代の年金を幾ばくかは生み出すのだ。そして、元気な老人がいる家庭では、なんらかの優遇措置を設けるべきであろう。

そうなれば、子は親を大事にし、親は普段から健康に気をつけ、通院回数は減り、相互に望ましい関係が成り立つ。その結果医療費を抑制することに繋がるのではなかろうか。80でも90才でも、元気な方は元気である。年をとった人が皆平等に年金をもらう社会は、逆に老人から生きる意欲を奪う危険性が増すと感じる。

私は医療人として、幅広い年齢層の方と接する機会に恵まれているが、若さというのは年齢ではないと思っている。能力があり、働ける人は何才までも働き、その生み出す力で、年金のみならず、世間からみて弱者とみなされる障害を持つ人々や、母子家庭などサポートされる社会が望ましいのではないだろうか。

人生の終盤だからといって、静かに過ごすより生き甲斐や責任を持ち、少しでも動けるうちは、世のため、人のために生きる。そして、この世を去るときは潔く去る。それが、生きることであり、人としての尊厳を守ることではないかと、日頃感じるのである。

才谷彩加
才谷彩加?・・・貴方は誰?・・・壁姉さん?・・・何が起こったの?・・・まさか組織のメンバーに?・・・私が先だと思っていたのに!悔しい~!

※そですね日本は老人医療も家電も嵩高!オーバークウォリティー!孫の顔を見れれば十分でしょう!ゴッドファーザーのマーロンブランド見たいな最後が理想!ぴんぴんころり?

ルールが変わったてたら教えて下さい削除しますから~・・・KYより!
[ 2014/08/10 19:33 ] [ 編集 ]
投稿を募集しています
最近から、読者の方からの記事を募集し始めています。
私が読んで、質の高い記事を頂いた場合は、随時載せさせて頂きます。
才谷さん、どうもありがとうございました。
[ 2014/08/10 19:46 ] [ 編集 ]
たしかに、うちの爺さんは八十過ぎだが暇つぶしに病院に通ってるな。
元気な老人は行く場所がなく、病院が唯一の社交場らしい。看護師は優しいしな。

。。。自分が行きたい。
[ 2014/08/11 13:16 ] [ 編集 ]
とは言っても
あまねさんが、いつから医療・介護業界にトラバーユしたのかとビックリしましたが、才谷彩加さんの執筆と分かり安心しました。とても素直で分かりやすく、心に届く文章だと思います。どこか哲学の匂いを感じさせる文章とは際立ちを感じさせるから不思議です。

私も長いこと宮使いをやっていますが、(日本の医療・介護の問題を考えるとき、)地方出張をしているとつくづく感じるのですが、日本の多くの地方には特に産業というものがなく、あるのは立派な病院や介護施設です。病院のとなりに病院があることすらめずらしくなく、それでも皆潰れずにやって行けるのです。

つまり今の多くの地方には医療・介護が中核産業であり、雇用の場を提供する大事な職場となっているのです。この構造を変えない限り医療費や介護費を減らすことはできないと思います。ですから私も定年になって病気したらこうした地方に行って手厚い医療や介護を受けようとさえ考えています。


[ 2014/08/11 21:05 ] [ 編集 ]
納税するばあちゃん
私の祖母は80代ですが、今だに現役バリバリで働いて納税していますよ。
こういう人が何のメリットも受けないのは確かにおかしいですね。
子や孫の年金が多くなるとか、納税しているジジババの経済的なメリットがあっていいと思います。
[ 2014/08/11 21:25 ] [ 編集 ]
高齢納税者の特権として
地域の温泉利用が半額になったり
バスが半額になったり、nanacoが年中ポイントと2倍だったり、毎年表彰されたり…
その家族には、ディズニーランドのパスポートが付与されたり、金利が有利になったり、ガソリンが安くなったり…

制度を変えるのは難しいと思いますが、こういった日常生活のできる範囲から特典を設け浸透すれば、意識も変わるのではないかなーと
もちろん、こういった協力して下さる企業にもメリットあるようになったらいーな♪なんて

意識が変われば、病院や周囲産業もニーズに合わせて変わるよーな気がするんです
病院の中にダンスホール作っちゃったり、生涯学習で高齢者向けの大学作ったり??そんな感じで雇用が新しく生み出され、それぞれの地域の特性を活かし活気がでたらいーですね^ ^

[ 2014/08/12 07:36 ] [ 編集 ]
ソフトからハードへ
ハードを変えるのは難しいが、ソフトが多様化し群集が求めれば、ハードも重い腰を上げて変わらずにはいられないということですかね。
我々の世界にも通じることですが、本来これを見越して引っ張っていくのが、上層部の役割です。
執筆された方は、女性では珍しい改革派ですね。
誰も考えのつかない発想は初めは反発もくるでしょうが、いつしかスタンダードになり、多くの人に享受を与えながら歴史は動いてきました。
そもそもエンジニアはイノベーションを起こしたい人が多いです。
こういった考えを読ませていただけると、良い刺激を受けますね。
[ 2014/08/13 09:18 ] [ 編集 ]
共生
国民の意識を変えるために
このような改革は大賛成です。

ご老人にはディズニーに
足を運んで愉しんでエネルギーチャージ
頂きたいです。

オリエンタルランドがついに
20000円突破しました。
周さん、ありがとうございます。
[ 2014/08/14 11:50 ] [ 編集 ]
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筆者紹介

check 小松原 周

こまつばら・あまね/ファンドマネジャー・アナリスト
徹底した企業リサーチと業績予想をもとに投資を行う。現役のファンドマネジャーであるため、外部への情報発信において、個別銘柄の投資推奨などは行っておらず、報酬も得ていない。

(会社四季報より引用)

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