仙人の祈り

ボラティリティの拡大とアロケーションの再考

新年明けましておめでとうございます。

当ブログもすっかり更新しなくなってしまいましたが、私の方は相変わらず淡々と株式市場と対峙しています。

昨年は、ロングオンリーの投資家は誰もが大きく勝てる相場となりました。私もポートフォリオの多くの銘柄が花咲き、いくつかの銘柄は卒業を迎えています。

景気のサイクル論的には、昨年の秋頃に次のリセッションへ突入するはずでしたが、実際の世界経済は先進国を中心に安定した景気拡大が続いています。

皆さんの関心事は、今年もまだ適温相場が続くのかどうかにあることでしょう。それを占うには、やはりFRBの動向が鍵を握っていると思います。

FRBはこれまで金融市場のボラティリティをなくすことに注力してきました。しかし、今年はその逆の動きを取り始めるでしょう。

つまり、金融市場ではボラティリティが復活してきます。株、債券、オプション、デリバティブ等のリスクが上昇し、運用力が試されることになりそうです。

皆さんは私が舞台の裏側についてあまり述べられない立場にあることをご存知かと思いますが、これは相応に踏み込んだコメントです。

さて、日本企業の方に目を向けると、人手不足という社会構造の変化によって、より企業の質が問われる時代になってきました。

以前から述べていますが、日本の大手企業の硬直的な組織と隠蔽体質はすさまじく、露見しているものはまだ氷山の一角にすぎません。

グローバルの投資家にとって日本株をディスカウントする見方は根強く、すでに本来の実力に比して割高となっている銘柄も散見されています。

セクター的には日本株においては、内需よりも外需関連のセクターの方が業績伸長の力が強くなるでしょう(循環的な回復も含む)。

機械、産エレ、化学、資源系などがアウトパフォームしやすいでしょう。内需ですが期待インフレが上昇する可能性があり、金融も注目です。

全体感としては、リサーチ能力に自信がある方を除いて、資産ポートフォリオを日本株のみで構成することは賢明ではありません。

システマティックリスクは分散効果によって縮小できますし、縮小すべきものです。今年はあらためてアロケーションを再考してみてはいかがでしょうか。

それでは皆さま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
[ 2018/01/01 18:00 ] 投資全般
筆者紹介

check 小松原 周

こまつばら・あまね/ファンドマネジャー・アナリスト
徹底した企業リサーチと業績予想をもとに投資を行う。現役のファンドマネジャーであるため、外部への情報発信において、個別銘柄の投資推奨などは行っておらず、報酬も得ていない。

(会社四季報より引用)

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